コインテレグラフが後援する仮想通貨・ブロックチェーンのカンファレンス「ブロックショー(Blockshow)アジア2020」で、セキュリティ専門家らは、ひとつの完結したブラックリストを作成することは困難なだけでなく、それだけでは仮想通貨詐欺の防止にならないとの意見で一致した。
仮想通貨取引所などはそれぞれブラックリストを作成しているが、これをひとつにして有効にする作業は簡単ではないとされる。
仮想通貨の不正取引調査を手がけるチェイナリシスのマネジングディレクターのユリシー・デロルト氏は、「いかにデータ収集するかについての高水準の査定の必要性」を指摘した。会社らが単にアルゴリズムを使用するケースもあるとしている。こういったことが、データが改ざんされることなくどこから来たのか判断することを困難にしていると述べた。
クリスタル・ブロックチェーン・アナリティクスのマリナ・カウストバCEOもまた、ひとつにまとめたブラックリストの作成に限界を感じていると述べた。ブラックリストを確認するだけでは対策にならないとし、詐欺行為のパターンを定義するには十分でないとした。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン