100倍レバレッジで有名な仮想通貨取引所ビットメックスは、3月にあった仮想通貨の大暴落以降続く減速から立ち直れていないようだ。先物の市場シェアが35%から25%まで下がり続ける一方、ライバルにシェアを奪われている。
仮想通貨データ分析会社のコインメトリックスが21日に発表したレポートによると、ビットメックスは3月の暴落「ブラック・サーズデイ」以降、ビットコイン先物の建玉と取引量の両方ともを失っている。
一方で仮想通貨取引所バイナンスの先物取引「バイナンスフューチャー」はますます勢いを増している。
コインメトリックス によると、バイナンス先物はブラックサーズデイ以降、他の取引所と比べても最大の取引量を誇っている。データ提供企業Skew(スキュー)によると、記事執筆時点で過去24時間のビットコイン先物の取引量は19億6000万ドルとトップになっている。
(出典:Skew)
ビットメックスによるビットコイン先物の建玉のマーケットシェアは3月中旬に35%を超えていたが、現在は25%近くまで下落。取引量のシェアも回復できていない。
(出典:コインメトリックス「ビットメックスの市場シェア」)
一方でバイナンス先物は大きくシェアを伸ばしている。3月中旬には約10%だった取引量のシェアは4月12日までに25%を一時突破。建玉も5%から上昇し、10%に迫っている。
(出典:コインメトリックス「バイナンス先物の市場シェア」)
ビットメックスは3月の大暴落時に同取引所に対してサービス拒否攻撃(DDoS攻撃)があったと発表。ビットメックスのサービスにアクセスできなくなった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン