仮想通貨(暗号資産)マイニング機器大手のビットメインは、新しいビットコイン(BTC)マイニング向けASIC「Antminer T19」を発売した。

6月1日の発表によると、ビットメインの最新機器Antminer T19は、SHA256のハッシュレートで毎秒84テラハッシュの能力があり、許容誤差は3%。電力効率は37.5ジュール/テラハッシュで、許容誤差は5%となっている。

新しいモデルは、ビットメインの公式ウェブサイトで販売が開始され、出荷は6月21日から30日の間に行われるという。

新しいデバイスで使用されるチップは、Antminer S19やS19 Proと同じだが、新しいAPW12パワーサプライと、アップグレードされたファームウェアを使用している。これらの変更により、マイニングを最適化する速度を上げることができるという。

ベネズエラの小規模マイニング事業者のマネージャーであるリカルド・モリ氏は、T19はT17と比較して大幅に改善されており、その導入によりビットコインのハッシュレートが増加するだろうと、コインテレグラフに語った。モリ氏はまた、新しいハードウェアの導入は、BTCネットワークにも影響を与えるとみている。

「T19の導入により、ネットワークのハッシュレートが大幅に上昇し、その結果、マイニングの難易度も上昇すると予想される。これにより、収益性が低下し、予想されるROI時間が再び長くなるだろう」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン