仮想通貨取引所ビットフィネックスの証券部門であるビットフィネックス・セキュリティーズは、実世界の有価証券をトークン化して上場することに特化したプラットフォームであり、今年11月に初のトークン化債券を上場すると発表した。
新たにトークン化される債券ALT2611は、36ヶ月物で年利10%のクーポン債で、USDTで表示され、マイクロファイナンスの世界的リーダーであるミクロ・カピタルによって発行される。
ビットフィネックス・セキュリティーズによると、このトークン化債券ALT2611は、マイクロファイナンス機関、小規模金融機関、リース会社、銀行の債務と株式に関連するリスクを取得する。これらの組織は、イタリア、ルーマニア、モルドバ、シルクロード沿いの他の発展途上国に関連したものだという。
ビットフィネックスの最高技術責任者であるパオロ・アルドイーノ氏は、証券プラットフォームでの初のトークン化債券を、「深い流動性のある市場と株/フォンド市場を通じた資金調達の新時代の始まり」と呼んでいる。
ビットフィネックス・セキュリティーズのプラットフォームは、取引所で自社のトークン化証券を上場したいと考えている発行者が資本を調達するのを支援することを目指している。このプラットフォームは、特にブロックチェーンベースの債券や株式、投資ファンドなど、さまざまな金融商品へのアクセスを提供する。
ビットフィネックス・セキュリティーズを利用することで、企業は自社のトークン化証券を直接取引所に上場したり、資本調達プラットフォームを通じて証券の取引を促進したりすることができる。企業は、自社の債券や株式をトークン化することで、仮想通貨と同じかそれに類似した技術を使用して取引所やウォレット間で取引を可能にすることができる。
ビットフィネックスは、トークン化債券の取引は100USDTの価格から始まり、最低投資額は12万5000 USDTとなるとしている。資本調達の完了後1週間以内に証券の配布が始まり、発行日から3年間の満期を持つ。この債券は、ルクセンブルク大公国の法律に基づき統制される。
公式発表によると、ミクロ・カピタルは1000万USDTを調達する目的で、ALT2611の証券化トークン10万枚を発行する予定だ。ALT2611は、米国市民や米国内に居住する人々、またはその提供や販売が違法となる他の管轄区域の人々に対しては提供されない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン