ビットコインの”実現”時価総額が過去最高の1030億ドル(約11兆2000億円)に近づいている。コインメトリックスのリサーチアナリストであるネイト・マッドリー氏が31日にOur Networkに寄稿した。
”実現”時価総額は、それぞれのコインを「最後に動かされた時(すなわち、2つの異なるアドレス間で移動した時)の価値」で測る。例えば、あるビットコインが2017年に最後に動かされた時が2017年だった場合、現在の価格ではなく当時の価格(例えば2500ドル)で計測する。
マッドリー氏によると、ビットコインの実現時価総額は昨年11月4日に1030億ドルで過去最高を記録。1月9日時点で1029億4548万6900ドルに到達した。
(出典:Our Network「ビットコインの実現時価総額」)
ライトコイン、好調な滑り出し
時価総額7位のライトコインが堅調だ。過去24時間で12%以上の上昇。1月通してみると68%近い上昇を記録しており、ビットコインを大幅に上回るプラス幅をみせた。
(出典:Coin360 日本時間1月31日18時30分時点)
ライトコインがビットコインの先行指標になるとみるアナリストもいる。
著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は、2018年の2月にライトコインが上昇した後、4月頃にビットコインが上昇し、2019年はライトコインはビットコインよりも早く下落し始めたと指摘した。
また、仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏は、今月8日、ライトコインの採掘難易度が6ヶ月間の低迷の後に上昇に転じたことに注目。ライトコイン反転攻勢のきっかけになるとし、ビットコインの強気なブレークアウトを牽引しても驚かないと述べた。
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