仮想通貨ビットコイン(BTC)は2008年の金融危機後に生まれた。そして今、新型コロナウィルスに端を発する経済危機に直面している。
仮想通貨ビットコインは、経済危機の中でどのよに振る舞うことになるのか。
ビットコイン支持者で、仮想通貨投資企業モルガン・クリーク・デジタル共同ソ業者のアンソニー・ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)は、今後のビットコインの見通しを最新レポートで披露した。
インフレヘッジ資産としてのビットコイン
ポンプは、株式、石油、金(ゴールド)、そしてビットコインの4つの資産について、今後18~24ヶ月間の動向を予想しいる。ほぼすべての資産について前向きな評価を下しているが、その中でもビットコインが「最大のパフォーマンスを提供する」とみている。
ポンプ氏は今後、中央銀行による大規模な量的緩和策が行われることで、投資家がインフレヘッジ資産を求めることになると指摘。この動きで最大の恩恵が受けるのは、金とビットコインだと主張する。
その上で金とビットコインとには、2つの大きな違いがあり、それが投資のパフォーマンスに影響するとみる。
大きな違いの1つは、ビットコインのボラティリティが金よりもはるかに大きいことだ。
「金は35~65%上昇すると考えられる一方、ビットコインならば3倍以上になる確率が高い」
ビットコインのボラティリティの高さは一般的にマイナス要素とみられることもあるが、むしろポンプ氏は大きな利点だとみている。
半減期+量的緩和が「ロケット燃料に」
金とビットコインとの2つ目の違いは、ビットコインに半減期が存在することだ。
ビットコインのマイナーに対するブロック報酬が半分になる半減期は今年5月にも発生するとみられている。
ポンプは、これにより「負の供給ショックと同時に正の需要ショックが発生する」とみる。
「2009年から2011年に誰もが金に投資しようとした時、金鉱山の50%が閉鎖するようなものだ。希少な資産はさらに希少になる。私の意見では、それがビットコインに起こりそうなことだ」
米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする世界的な量的緩和策と、半減期の存在がビットコイン価格上昇の「ロケット燃料になるだろう」とみている。
価格目標は最大10万ドル
その上で、ポンプはビットコインの価格目標について超強気予想を示した。
「今後2年間の私の価格目標は、ローエンドで2万ドル、ハイエンドで10万ドルだ」
ビットコインが現在のコロナ危機を生き残ることで「あらゆる資産クラスの中で最大のパフォーマンスを提供する」と分析する。
「ビットコインは前回の金融危機で生まれた。そして、この金融危機から抜け出すことで支配的な地位を占めることになるだろう。すべてが終わった時、人々は振り返り、『ビットコインはグローバルな金融危機で生まれ、コロナ金融危機で世界の舞台に躍り出た』と言うだろう」