5月の半減期を控え、市場からの関心が高まる中で、著名アナリストから半減期後に大幅に価格が上昇する兆しを指摘する声が出ている。

ストック・フローモデル提唱者のPlanB氏は14日、ツイッターで「ストック・フローモデルと相対力指数(RSI)が準備万端だ。半減期まで28日、そして売られ過ぎになっている」と指摘した。

「売られ過ぎ」の状態では、まもなく価格が反発する買いのサインとみることができる。

またストック・フローモデルは、流通している資産の量を年間の生産量で割った値でグラフを作成。そのため、ビットコインのマイナーが受け取る報酬が半分になる半減期後には、ビットコインの希少性が増すことで価格の上昇圧力になることを示している。

こうしたモデルからPlanB氏は2021年に10万ドルに到達すると予測している

投資家は様子見姿勢か

一方で投資家は半減期に対し、価格動向が不明瞭なことから、様子見姿勢となっている可能性もある。

仮想通貨データ提供のSkew(スキュー)によると、100倍レバレッジで人気の仮想通貨取引所ビットメックスで建玉がここ数日の高値から大幅に低下している。

skew

(出典:Skew)

約定後の未決済分を指す建玉の上昇は、ボラティリティとの相対関係があるとされる。最近の建玉の上昇は大きな動きの前触れとする指摘も出ていたが、最近の低下によって、直近のボラティリティには関心がないのかもしれない。

さらにデータ分析企業グラスノードのデータによると、投資家がビットコインを取引所のウォレットから移行していることが示されている。長期保有戦略としてビットコインをコールドストレージに動かしているのかもしれない。

「投資家は取引所からビットコインを引き出している。長期的な保有戦略のシフトを示している。残高は1月の高値から10%近く低下している。」

ビットコインは足元では6800ドル台と、小幅な値動きとなっている。

coin360

(出典:Coin360 4月15日午前11時15分)