ブロックチェーン分析企業チェイナリシスが先週の仮想通貨暴落に関する様々なデータを公表し、現在は売り圧力は和らいでいると伝えた。
チェイナリシスによると、3月9日から8日間で仮想通貨取引所は合計110万BTCという巨額のビットコインを処理した。ピークとなったのは、50%以上の暴落があった3月13日だ。
3月12日と3月13日に取引所は平均より約47万5000BTCも多く受け取っていた。
新たに流入したビットコインのうち、少なくとも3分の2はすでに取引所から移動済み。現在、1日あたりの取引所への流入額は平均の2倍に止まっており、ビットコインの価格安定につながっている。
「言い換えれば、取引所に到着した余剰ビットコインの大半はすでに売られた。過剰供給の最悪期は現在のところ収まったようだ」
またチェイナリシスは、プロのトレーダーや投資の活動が仮想通貨暴落時の大半を占めていたと指摘。10から1000BTCという大口取引が、取引所への流出入額の70%を占めていたと伝えた。
(出典:Chainalysis「1日あたりのビットコイン受取額(サイズ別)」)
既報の通り、今回の暴落の背景にあるのは仮想通貨経験の少ない新人による売りを示すデータが出ている。