過去1週間でNYダウや日経平均株価、金(ゴールド)まで下落する中で、ビットコインは急上昇。3月20日には6000ドルを回復した。
(出典:Coin360 日本時間3月20日午前8時30分時点)
ビットコインは、先週に50%以上暴落した際、有事の際の安全資産としての役割に疑問符がつけられた。デジタルゴールドとも呼ばれるビットコインだが、米株など他のリスク資産とともに急落したからだ。
しかし、ビットコイン下落の要因は投資家が米ドルへの現金化を急ぐことで起きる「流動性の危機」が要因であり、長期的にはデジタルゴールドとして本領発揮するという見方が出ていた。
最近の1週間でリスク資産が引き続き売られる一方で、ビットコインは急上昇。そろそろデジタルゴールドについて話す時が来たのかもしれない。
ビットコイン 100倍上昇の可能性も
ブロックチェーン分析企業メサーリのリサーチャーであるライアン・ワトキンス氏は、「ビットコインは全然死んでいない」とし、デジタルゴールドとしての可能性に言及した。
「ビットコインが金と肩を並べるようなことになれば、今日の水準から100倍価格が上昇する可能性がある」
ワトキンス氏によると、金の時価総額は一般的には7兆ドルと言われているが、現在は10兆ドル近くまで上昇している。その中で金を買う目的は投資や中央銀行による購入、宝石など様々あるが、全ての目的がビットコインと無関係とはみていない。
各カテゴリーにおけるビットコイン相当価値を足すとビットコインの価格は52万6777ドルと現在から103.7倍の水準になる。