ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏は、一部の仮想通貨業界幹部が予想しているように、ビットコインが年末までに20万ドルへ到達するとは見ていない。むしろ、その水準に達するまでには「さらに約4年かかる」と主張している。
ブラント氏は木曜日のX投稿で次のように述べた。
「次のビットコインの強気相場は20万ドル前後まで到達するはずだ。それは2029年第3四半期あたりになるだろう」
同氏は自身が「長期的には強気派」である点を強調した上で、この予測を示した。
ブラント氏の予測は他の強気派と対照的
ブラント氏の見通しが注目されるのは、多くの著名なビットコイン支持者たち──たとえばビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏やビットマインのトム・リー会長──が今年中に20万ドル到達を予想しているためだ。ヘイズ氏とリー氏は10月時点でもこの見通しへの自信を繰り返していた。
また、今回の予測はコインベースのブライアン・アームストロングCEOやARKインベストのキャシー・ウッド氏の強気予想とも大きく食い違う。両氏は2030年までにビットコインが100万ドルに到達すると見ており、ブラント氏の予測よりわずか1四半期先の時点で約5倍の価格を想定している。
ビットコイン(BTC)は10月5日に史上最高値12万5100ドルを更新して以来、下落基調にある。水曜日には8万8000ドルまで落ち込み、その後いったん反発したものの、執筆時点では8万6870ドルまで再び下落している。
しかしブラント氏は、この調整をむしろ健全な動きだと評価している。
「この下落はビットコインにとって起こり得る最良のことだ」と同氏は述べた。最近では他のアナリストも、歴史的にこうした“リセット期間”は将来的な大幅上昇の前兆となる傾向があると指摘している。
BTCチャートは「1970年代の大豆市場」に似ている
ブラント氏は10月にも、ビットコインの価格チャートが約50年前の大豆市場と似てきていると発言していた。当時、大豆価格は需給の反転でピークを付けた後、50%下落した。
「1970年代、大豆は同じようなトップを形成し、その後価値が50%下落した」とブラント氏は述べている。
カプリオール・インベストメンツ創業者のチャールズ・エドワーズ氏は、ビットコインについて「コインベース出来高に対する割合として、歴史上かつてない規模の機関投資家による売りが発生している」と指摘している。
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