ビットコイン(BTC)の勢いが失われつつあり、2025年末に向けた強気予想は実現しない可能性が高まっている。

ただし、2026年に再び上昇モメンタムを取り戻すかどうかについては、専門家の間で意見が分かれている。

仮想通貨取引所シャープシフトのアナリスト、ヒューストン・モーガン氏は「2025年に仮想通貨市場が12万5000ドルを超えることはないと予想している」とコメントした。この価格は、10月4日に記録したビットコインの史上最高値(約12万6000ドル)をわずかに下回る水準だ。

モーガン氏は、ビットコインが次の強気相場に入るには、「トランプ大統領の発言や政策発表との相関関係を断ち切る必要がある」と述べた。

一方、火曜日にはビットコインの売り圧力が強まり、4カ月ぶり安値の10万800ドルまで急落。仮想通貨取引所ビットフィネックスのアナリストは「長期保有者による継続的な売却が市場に圧力をかけ続けている」指摘した

「市場全体で疲弊の兆候」

ビットフィネックスのレポートによると、「この持続的な資金流出は、市場全体で見られる疲弊の兆候と一致している。長期保有者が需要減少局面で持ち高を手放している」としている。

また、価格が直近の11万6000ドル超の水準に早期に戻らなければ、年末にかけてさらなる下落リスクがあると警告する。

Bitcoin has declined by 10.01% over the past seven days. Source: CoinMarketCap

「このレンジを明確に上回って回復できない場合、時間が強気派にとっての逆風となり、停滞が長期化すればセンチメントが悪化し、強制的な売却が進むリスクが高まる」と述べた。

火曜日の恐怖強欲指数は前日から半減し、100点中21点(極度の恐怖)を記録。市場心理が急速に悪化していることを示した。

「年内25万ドル到達」派も依然強気

この弱気な見方とは対照的に、直近まで「年内に25万ドル到達」を予想する強気派も多かった。10月初旬、ビットマインのトム・リー会長とビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、「年内にビットコインは20万〜25万ドルのレンジに到達する可能性が高い」と主張していた。

一方で、ギャラクシーデジタルのマイク・ノヴォグラッツCEOは、「その水準に達するには惑星が一直線に並ぶほどの幸運が必要だ」と懐疑的な見方を示した

2026年の見通しについても意見は割れている。

ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は7月に「2026年はビットコインにとって上昇の年になる」と予測する

これに対し、金融アナリストのアンドリュー・ロケノース氏は火曜日のX投稿で「2026年は過去の中間年と同様に弱気市場になる可能性が高い」と指摘した。

ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏も最近、「ビットコインは6万ドル付近まで下落する可能性がある」と予測している

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