ビットコインは8日、3万ドルのサポートまで一時下落した。足元では反発し33000ドル付近まで戻している。

強気派が3万ドル守る
コインテレグラフ・マーケッツとトレーディングビューのデータによると、ビットコイン価格は8日に3万ドルのサポートラインを複数回テストした。前回の下落では32000ドルの押し目で買われ反発したが、今回はこのレベルを割ってしまった。
既報のようにトレーダーは仮想通貨市場全体が「降伏」し、市場全体の時価総額が20%ほど削られるのではないかと予測。短期的には25000ドルまで下落するとの声が出ている。
トレーディングスイートのDecentrader共同創業者であるFlibFlib氏は、コインテレグラフに対し「テクニカル的観点から30000ドルがテストされ、下抜ける可能性が高い」と話した。
「底値を証明するために、反発前に28000ドル付近まで下がるのは理にかなっている。もし、この価格付近で反応がなく、週足でサポートされている32000ドルをすぐに回復できなければ、見通しは暗いものになるだろう」
世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスの取引板では30500ドルにサポートが並び、40000ドルにはレジスタンスがない。

19000ドルが硬い底
一方で、大口投資家の動向を追跡するホエール・マップではビットコインのサポートエリアは28000ドルとなっている。
ホエール・マップのアナリストは、ウォレットの大きさに応じて実現価格を計る指標である「コホートベース実現価格」と、ビットコインが史上最高値の64500ドルまで上昇した時に現在のホドラーが購入した価格を合わせて分析した。
「結論から言うと、19000レベルに大きな合流点があり、BTCがそれより下がるのは非常に難しい。もう一つの合流点は27000〜28000ドルだ。ここからの上昇は大きな意味を持つ」
しかし、ビットコインが2万ドルを下回れば、過去の強気サイクルの高値が破られる歴史上初めてのこととなる。
