仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)懐疑論者で米ジョン・ホプキンス大学のスティーブ・ハンク教授は3日、急落しているトルコ・リラを救うことができるのは金で裏付けした通貨のみだと主張した

記事執筆時点では、激しい売りが続いたことで、リラはユーロやビットコインを含む様々な通貨に対して史上最安値を記録している。

ドル安の影響でリラ/ドルペアは記録更新は免れたものの。5月以来の安値まで下落。ハンク氏は「トルコリラは崩壊した」と宣言している。

「中央銀行の純対外資産は320億ドルという驚異的なマイナスになっている。トルコは絶望的なリラを守るために無益な防衛策で弾薬を使い果たした。金に裏打ちされた通貨だけがリラを救うことができる」

ビットコインはトルコリラに対して急騰し、史上最高値をつけている。

(出典:トレーディングビュー「BTC/TRYチャート」)

トルコの現状は、2014年にロシアを巻き込んだウクライナ危機を思い起こさせる。中央銀行がロシアルーブルを安定させるために外貨準備を継続的に売却するという暴挙に出たことを彷彿させる状況だ。

オランダのラボバンクのストラテジストはこのほど、フィナンシャルタイムズ紙に「トルコはかなりの規模で介入している。問題はいつまでそれができるかということだ」と話した。

トルコでは2016年にペイパルを禁止するなどの動きを見せた一方で、ビットコインに対しては対処しておらず、ビットコインの規制に放任主義的アプローチをとってきた。

ハンク氏は今年6月に「ビットコインは通貨ではない」と述べており、ビットコイン以外の安全資産を好むことで知られている。ピーター・シフ氏のように金を支持している。

トルコにおける仮想通貨セクター

トルコの仮想通貨セクターについては、過去の調査では、トルコ国民の5分の1が仮想通貨を使ったことがある、または所有したことがあると主張しており、世界中の多くの仮想通貨プレイヤーの注意を引いてきた。

ただ、7月の新しい調査では、これとは別の結果も出ている。この調査では、6,253人の回答者のうち何らかの形で仮想通貨を取引したことがあるのは、たった44人であることを強調していた。つまりトルコ人のわずか0.7%しか仮想通貨を購入したり取引したりしたことがないというものだ。

一方、新たな抽出サンプルを使い、調査はトルコの仮想通貨ユーザーの認識を深く掘り下げて調べている。普段から仮想通貨を利用する300人の回答者グループのうち、34%が仮想通貨に対して信頼を示した。

これによれば、仮想通貨は主に投資または取引手段として利用されており、送金方法として利用しているのは回答者3人のうち1人に満たなかった。

またトルコの仮想通貨ユーザーが最も選んでいるのはビットコインで、68%の支配的なシェアを持つ。イーサ(ETH)とビットコインキャッシュ(BCH)がそれに続くが、それぞれ14.7%および9.7%と、BTCにかなり遅れをとっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン