仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)価格が12000ドルのレジスタンスを突破すると、オンチェーンでの送金ボリュームは400万BTCを超え、14ヶ月ぶりの高値を記録した。

(出典:グラスノード ビットコインの送金ボリューム)

オンチェーン指標は簡単に偽造や操作は不可能だ。ビットコインの現在の供給量は1850万BTCであることを踏まえると、ユーザーがビットコインの全供給量のうち、過去24時間の間で22%を取引したことになる。

(出典:グラスノード ビットコインの送金ボリューム(30日平均))

この指標の30日平均を調べると、9月30日に3年ぶりの高値を記録しており、総じて取引量が増加傾向にあることがわかる。

(出典:グラスノード ゼロBTC以上のアドレス数と0.01BTC以上のアドレス数)

一方でゼロBTC以上のビットコインアドレスと、0.01BTC以上を保有しているアドレス数も過去最高値となっている。取引量の拡大はビットコイナーが利益を得るために、資産を拡散したことがわかる。また、新規参入者がビットコインへの買いを入れたことも示された。

既報の通り、100BTC以上を保有するビットコインウォレットのアドレス数も4ヶ月ぶりに高値を記録。大口保有者も増加していることがわかっている。

今回の取引量増加は決済大手のペイパルが仮想通貨業界に参戦したことも関係しているかもしれない。米国仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は、ペイパルユーザーがビットコインなど仮想通貨の売買や保管、仮想通貨を使ったショッピングができると発表したことについて、「今年最大のニュース」と高く評価している
 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン