ビットコイン史上で最悪の月と言われている8月。残るは後1日ちょっととなった。現在、8月は5%近くの下落で推移しており、過去10年間の平均リターンであるマイナス14%よりはマシなペースとなっている。ただ、29日の急落の傷は癒えておらず、プラス転換でのフィニッシュは難しそうだ。
(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(8月)」)
29日の未明までは8月全体を通して若干のプラスで推移していたビットコインは、その後の急落で、一気にマイナスに転じた。もしこのままマイナスで終えれば、2019年では1月と7月に続いて3回目のマイナス月となる。
ただ、それでもビットコインは年初来で150%近くの上昇を記録したままだ。ビットコイン強気派でギャラクシー・デジタル創業者のノボグラッツ氏は、「ちょっと保合いが続く」としつつも、機関投資家のエントリーをきっかけに上昇相場が再開するという見方を堅持している。
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一方、テクニカルアナリストのジョシュ・ラジャー氏は、ここからさらに下落したら8700ドルまで下がる可能性があると指摘。「1万100ドルを超えなければ再び強気派にはなれない」と述べた。