ビットコインのレイヤー2であるライトニングネットワークは過去2年間で約1212%成長し、今年8月にはルーティングトランザクションが約660万となった。これは2021年8月の50万3千件と比べて大幅な増加だと、ビットコイン(BTC)専門の取引所リバーが指摘した。
リバーのリサーチアナリストであるサム・ウータース氏は10月10日のレポートで、ビットコイン価格が44%下落し、オンラインでの検索での関心が大幅に減少したにもかかわらず、2つ以上のノードを利用して送金を行うルーティングトランザクションが急増したと説明した。
ウータース氏は10月10日のツイッター投稿で、「"ライトニングを使っている人はいない"はもう古いジョークだ」と述べ、ライトニングの批判者をけん制した。
リバーが示した660万件のルーティングトランザクションは、最小限の評価値である。同社はまた、プライベートなライトニング取引や2人間の取引は評価できないとも付け加えた。

また、ライトニングネットワーク上で7820万ドルの取引が2023年8月に処理され、これは21年8月の1210万ドルから546%増加している。ウータース氏は、ライトニングが現在、ビットコインのオンチェーン取引の少なくとも47%を処理していると指摘し、「これはビットコインが交換手段としてより一層重要になっていることを示す指標だ」と彼は付け加えた。

2023年8月のライトニング取引の平均サイズは約4万4700サトシ(約11.84ドル)であった。リバーは9月には27万9000から110万人のライトニングユーザーが活動していたと推定している。同社は取引増加の27%をゲーム、ソーシャルメディアのチップ、ストリーミング業界によるものだと考えている。
リバーによると、2023年8月に同社のプラットフォームでライトニング決済の成功率は99.7%で、30万8000件の取引が行われた。失敗の主な理由は、送金を行うのに十分な流動性を持つ支払いルートが見つからない場合だ。
リバーのデータセットは250万件の取引から成る。リバーのデータセットのノードは、ネットワーク上の全容量の29%、支払いチャンネルの10%を占めている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン