インターネットを通じて情報を簡単に転送できる現在、グローバルな支払いは依然として“FAXの時代”に留まっていると、元PayPalの社長が述べた。

9月11日、CNBCとのインタビューで、元PayPal社長で現在はライトニングネットワークを中心とした支払いサービスLightsparkの共同創業者であるデビット・マーカス氏は、ビットコインのライトニングネットワークが、異なる司法管轄区域へのお金の送金の煩雑なプロセスを解決できるとの考えを示した。

「誰かを)呼び止めてコミュニケーションを取りたいと思ったら、電子メールアドレスを聞けば、次の瞬間に簡単に電子メールを送ることができる。」とマーカス氏は語った。

しかし、インターネット経由での送金に関しては、ユニバーサルなプロトコルは存在しないという。

「もしあなたが、あなたが使っているフィンテックアプリと同じものを使ってお金を送ろうと思っても、相手が米国市民でなかったら、それはできない。つまり、私たちはまだグローバル決済のファックス時代にいるのだ」。

このケースでは、非米国居住者への送金は、銀行口座番号を取得し、地元の銀行に歩いて行って国際送金業者に50ドルを支払わなければならない。

「それが金曜日の午後5時以降であれば、運が悪い」とマーカス氏は付け加えた。

マーカス氏は、2022年5月にLightsparkを共同設立し、現在CEOとして勤務しているが、ビットコイン・ライトニングネットワークを使ってその問題を解決する最中にある述べた。

しかしマーカス氏は、最終的にビットコイン・ライトニングは日常の購入のためにあまり使われなくなり、主に海外送金に使用されると考えている。

「私たちの見解では、ビットコインは人々が物を買うために使う通貨ではない」という。代わりに、ビットコインは米ドルを送り、最終的にそれを世界の他の側で日本円やユーロの形で受け取るために使われると主張した。

マーカス氏は、ビットコインの決済レイヤーとライトニングのリアルタイム支払いを組み合わせることで、非常に低いコストでの送金を可能にすると述べた。