伝説のマクロ投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)を貴金属に、アルトコインを工業用金属に例えている。ユースケースの観点から、今後20年間で市場が大きく飛躍すると指摘している。

3日に行われたヤフーファイナンスのインタビューで、ジョーンズ氏は、今後数十年のデジタル通貨市場のビジョンを概説した。

「私はビットコインの専門家ではない」と断りつつも、次のように話した。

「株式市場の時価総額は90兆ドル相当であり、何兆ドルの法定通貨があるか神のみぞ知る世界と比べて、時価総額が5000億ドルというのは、間違っている」

ジョーンズ氏は、ビットコインの時価総額は現在3580億ドルであり、そのユースエースや将来の想定される価値に比べて小さすぎるという点に言及している。ジョーンズ氏は続けて次のように述べている。

「ビットコインは1999年のインターネット株を思い起こさせる。その先にある可能性の世界のために、誰もどう評価するかを知らなかったのだ。」

ジョーンズ氏は、国家を含むすべての人や主体が、今後20年以内に「ある種のデジタル通貨」を使うようになると予想している。その時までには、デジタル通貨市場は現在の「メタルコンプレックス」と似たようなものになるという。ビットコインのような「希少な仮想通貨」が金の役割を担い、取引用の仮想通貨が銅やアルミニウムのような工業用金属の機能を果たすという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン