時価総額1位のビットコイン(BTC)は、執筆時間(5月11日16時20分)までの10時間で7%以上のプラスとなった。他の主要仮想通貨もプラスに転じているものの、ビットコインの上昇幅が際立っている。改めてビットコインとアルトコインの乖離が始まっていることが浮き彫りになった。
(出典:coin360)
ビットコインの勢いが止まらない。
過去24時間で9%近くの上昇。6813ドルと昨年9月以来の水準を回復した。イーサリアム(ETH)は2.6%、リップル(XRP)は1%ほどの上昇にとどまっている。
ビットコインとアルトコインの乖離が始まったと見る声は多い。
米ヘッジファンド界の巨頭、マイク・ノボグラッズ氏は、イーサリアムやXRPはユースケースの証明が必要とし、ビットコインと同じ速度で上昇しないだろうと予測。また、アルトコインの降伏(Captulation)が始まったという見方も出ている。
「ビットフィネックス・プレミアム」はほぼ解消
仮想通貨取引所ビットフィネックスとその他の取引所のビットコイン価格の乖離を指す「ビットフィネックス・プレミアム」がほぼ解消された。
(出典:TradingView「ビットコイン/米ドル(1日)」)
先月末にニューヨーク州の司法長官にビットフィネックスとテザーが訴追されて以降、一時ビットフィネックス・プレミアムは400ドルを超えたが、現在は10ドルほどまで下がっている。
ビットフィネックス・プレミアムを相場の重しとみるトレーダーもいた。
ショートスクイズ
ツイッターのフォロワーが9万人以上いる仮想通貨投資家DonAltは、ビットコイン高騰の背景にショートスクイズがあると指摘。「2017年の良き時代を思い出す。楽しいよ」と述べた。
ショートスクイズとは、相場が好転することで、ショート(売り)筋がポジションを損切りすることだ。