5月10日の仮想通貨相場は、ビットコインの一人勝ちの様相を呈している。執筆時点(午前11時25分)までの24時間でビットコイン(BTC)は2%以上上昇。一方、イーサリアム(EHT)は1%以上、リップル(XRP)は2%以上下落している。
(出典:Coin360)
ビットフィネックス・プレミアムが縮小
仮想通貨取引所ビットフィネックスとその他の取引所のビットコイン価格の乖離を指す「ビットフィネックス・プレミアム」が100ドルを切った。
(出典:TradingView「ビットコイン/ 米ドル(1日)」)
先月末にニューヨーク州の司法長官にビットフィネックスとテザーが訴追されて以降、テザー売りビットコイン買いが進んだ結果、ビットフィネックス・プレミアムは数百ドル台で推移していた。
ビットフィネックス・プレミアムは相場の重しになると見るトレーダーもいた。
今回、ビットフィネックス・プレミアムが縮小したことを好感してビットコインが上昇している可能性もある。
アルトコイン「降伏」
ビットコイン一人勝ちを受けて、ツイッターのフォロワーが9万人以上いる仮想通貨投資家DonAltは、「私が前から言ってきたアルトコイン降伏(capitulation)が起きているのではないか」と述べた。
「降伏」は、資産の投げ売り状態を指すが、マーケットが底をつけ地合いがよくなる前触れと考えられる。
ビットコインとその他の仮想通貨の価格乖離を予想する声は他にもある。
仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルの創業者であるマイク・ノボグラッツ氏は、ビットコインは2021年までに3倍になり、過去最高の2万ドルに到達すると予想する一方、イーサリアムやXRPはユースケースの証明が必要とし、ビットコインと同じ速度で上昇しないだろうと予測した。