ビットコインが5日、11%上昇し12月中旬以来の高値16920ドルをつけた。日本時間で未明には17200ドルをつけ、対円レートでも200万円を超えた。

 ここ2週間、アルトコインが急騰する中ビットコインは低調な動きしていたが今回さらなる上昇への期待感が高まっている。

 ツイッターではビットコイン価格の回復を見据える声が増えている。

 

 多くの資金と大衆の関心がビットコインからリップルに移り、ビッグブロッカーとよばれるブロックサイズ増大派によるビットコインキャッシュとの広報戦に引き込まれるなど、近頃逆風にさらされていたビットコインだが、投資家からの期待は健在のようだ。

 1月4日にもビットコインの公式アカウント(@bitcoin)が何者かにハッキングされビットコインキャッシュの優位性をうたうロジャー・バー氏のグラフが流れていた。

アルトコイン暴騰は大口投資家によるビットコイン取得の手口だった?

 ちなみに最近のアルトコイン暴騰は、ビットコイン投資に乗り遅れてしまった大口投資家によるビットコインを効率良く取得する手口だという説が出回っている。これには仮想通貨界の著名アカウントであるWhalePandaも賛同しており一読に値する説だ。

 ビットコイン相場に遅れてきた機関投資家たちは、相場を動かすだけのBTCを持っていない。相場を動かすだけのBTCを買おうとすると、価格が上がってしまう。また今後相場に売り込みたいとしても、十分なビットコインがないとできない。このジレンマを解決するために、アルトコインからBTCに入るルートが使われたのではないかとの推論だ。

 多くのアルトコインは円などの法定通貨では買えず、まずビットコインを購入してからアルトコインと交換するパターンが多い。対円や対ドルレートでビットコインを買うよりも、まず表面価格が小さいアルトコインを買ってこれを暴騰させてからビットコインと交換すれば効率よくBTCが手に入るというわけだ。

 投稿にはこの説を裏付ける情報が並べられている。

 真相は定かではないが、アルトコイン上昇の勢いが弱まると同時に、ビットコインが上昇しはじめたのは事実だ。