ビットコイン(BTC)は4回目の半減期を迎え、2週目に入ろうとしていう。今週のビットコインに影響を与える要因は何だろうか?

半減期後、初の難易度調整

ビットコインは1万ドル近くから、9500ドル近辺まで落ち込んで始まった。

半減期後、ビットコインネットワークのハッシュレートは低下し続けている。したがって、次に注目されるのが、マイニングの難易度調整だ。

Bitcoin 7-day average hash rate 1-month chart

出典: Blockchain ビットコインの平均ハッシュレート

次のマイニングの難易度調整は24時間以内に行われる予定だ。難易度調整は、ビットコインのネットワークへの参加者のバランスを維持する上で重要とみられている。

新しい先物ギャップ

9,500ドルのゾーンは、CMEのビットコイン先物取引で生じたギャップ(窓)を埋めることから、ビットコインがその週を始めようとしているのを意味しているのかもしれない

CMEのギャップは現在、9,440~9660ドルの間に存在する

ビットコインはこのギャップを埋める「窓埋め」を行う傾向がある。先週には、1200ドルにもわたる巨大なギャップが埋められている。

FRBパウエル議長インタビュー

世界経済の混乱とそれに対する金融施策の実施が、ビットコインの価格に影響を与える要素でもある。

CBSニュースは、米連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長とのインタビューを放送。パウエル氏は「(金融)システムがマネーであふれている」と公然と認めた。

パウエル氏は、債券購入のための何兆ドルというマネーがどこから来るのかとの質問に対して、「我々はデジタルで(マネーを)印刷している」と答えた。

中央銀行システムが大量のマネーを印刷すれば、インフレ懸念が巻き起こり、ビットコインをはじめとするビットコインへの関心が高まる傾向にある。

著名ヘッジファンドマネージャーであるポール・チューダー・ジョーンズ氏は、自身のポートフォリオの1~2%分をビットコインで保有していることを明らかにし、話題を呼んだばかりだ。

...ほかのマクロ指標は?

ほかのマクロ要因としては、原油価格の上昇がある。WTI原油先物は2ヶ月ぶりに30ドルを突破した。

先月には、いくつかの原油先物取引がマイナスになったことが大きな話題を集めたが、ビットコインは原油価格との間では大きな相関はみられていない。

ただ、今回のパウエル発言を受け、金(ゴールド)も上昇しており、こちらは「デジタルゴールド」であるビットコインの価格に影響を与える可能性もある。

Macro assets returns for 2020

出典: Skew