ビットコイン(BTC)価格を分析するモデル「ストック・フロー(S2F)」モデルの考案者であるPlanBは、次のビットコインのブロック報酬の半減期は、このモデルの生死を決することになると述べている。
4月16日の一連のツイートの中で、PlanBは、5月に予定されている半減期後の2年間で、ビットコイン価格が「桁違い」に上昇すると主張している。
「(私の意見では)ビットコインは2020年の半減期は2012年や2016年のようになるだろう。S2Fモデルでは、半減期後の1~2年で価格が10倍になると予想している」と書いている。
「半減期によって、S2Fモデルが成功か失敗かを決めることになるだろう。これにより、ファンダメンタルズやネットワークへの影響について多くのことを学べることを期待している」
S2Fモデルは、ビットコインの既存の供給量(ストック)と、ブロックごとに発行される新しいビットコインのフローの関係式から算出される価格モデルだ。この方法は過去の価格動向と照らし合わせると非常に正確であるとされている。
このモデルによると、ビットコイン価格は2020年末までに3万ドルに達するとなっている。
出典: PlanB/ Digitalik ビットコインのS2Fチャート
株価との相関は「永続的ではない」
さらに、PlanBは、ビットコインが伝統的な市場(株式など)との相関関係についてもコメントしている。多くのトレーダーの主要な懸念は、3月の仮想通貨暴落と同じことがまた発生する可能性だ。3月の暴落時には株価の暴落によって、仮想通貨市場も下落した。
PlanBは、現在の相関関係はコロナウィルス危機の結果であり、ビットコインの本質的な特徴ではないと主張している。
「危機の間は、すべてが相関している。次がどうなるかは興味深い。私の意見では、これは永続的な相関関係ではない」
最近では、このS2Fモデルについて、仮想通貨業界の中からは批判的な声も出ている。それがあまりにも楽観的すぎる上、「カルト」のようになっているというものだ。批判者の中には、イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏や、ビットコインの「クジラ」として知られるJOE007なども含まれている。
「私は、S2Fと価格の関係が続くことを期待しているが、それをはっきりさせたい」と、PlanBは述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン