ビットコイン先物市場がはビットコイン価格に不当な影響を与えたということはない。ストック・フロー比率によるビットコイン価格予測モデルを開発したPlan Bが最新の分析を発表した

昨年、米シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物が期日を迎える直前に、かなりの確率でビットコイン価格が下落するという指摘が出ていた

プランBによると、ビットコイン先物市場が登場した2017年12月以降、ビットコインは予期された通り動いている。

「CMEは2017年12月に立ち上がった。多くの人々は2017年のビットコイン過去最高値が先物市場による価格圧迫の証拠と指摘している。しかしビットコインの価格はS2F(ストック・フロー)帯域内で完璧に動いている。先物市場があろうとなかろうと起きていたことだ」

Bitcoin stock-to-flow price chart as of April 7

(出典:PlanB/ Twitter「ビットコインのストック・フロー分析」)

ストック・フローモデルは通常、流通している資産の量を年間の生産量で割った値でグラフを作成する。

これをビットコインに当てはめた場合のモデル価格は、ビットコインのストック(1800万BTCの流通量)とフロー(1年65万7000BTC)にサトシ・ナカモトが持っているとされる100万BTCの存在などを考慮に入れて計算する。

プランBは、2017年12月の先物市場開始で機関投資家による参入(「大群がやってくる」)と期待されてビットコインは3倍上昇して2万ドルに到達した。しかし「大群はやってこなかったし、価格は7000ドルまで急落して2年間半もその付近で振り子のように動いている」と述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン