仮想通貨取引所のビットコイン残高は、過去最低水準に戻った。2022年に入り、投資家の購買意欲を再びかき立てているようだ。

オンチェーン分析会社CryptoQuantのデータによると、1月4日時点で21の取引所における残高は230万8000BTCとなっている。

BTC残高は減少トレンド

CryptoQuantによると、12月下旬に取引所の帳簿に残る230万3000BTCという最低値を記録し、その後、233万4000BTCまで一時的に上昇した。

Bitcoin exchange reserves chart. Source: CryptoQuant

しかし、連休明けに機関投資家が市場に戻ってくると、再び下落基調に転じている。これは、第1四半期から大口の買い手が入るという予想と一致している。

今週は、取引所残高のデータが話題になっている。しかし統計ソースによって使用する取引所やウォレットの数が異なるため、ほとんど比較できないデータになっている。

例えば、CryptoQuantは21の取引所を、Glassnodeは18、CoinMetricsは5の取引所のデータを示している。

別の情報源であるCryptorankは、12月24日時点の残高をわずか130万BTCとした。

この1カ月で全体的に残高が減少した取引所もあれば、増加した取引所もあり、傾向も異なっているようだ。

個人投資家の影響は減少か

先週行われたCryptoQuantとのディスカッションで、有名なPuell Multiple指標の作成者であるアナリストのDavid Puell氏は、今後の市場参加者の行動について自身の考えを明らかにした。

2021年のビットコインは、例えば2019年と比較して「ゆったり」しているため、個人投資家とその「FOMO」が遠ざかっている。

「長期的に健全だと思う」と同氏は主張した。

"市場は、特に1ヶ月単位の値動きにおいて、機関投資家がほとんどを所有することになり、アーリーアダプターからの利益確定もあるが、個人投資家からの影響はずっと減少していく。"