こに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。
弱気相場の底形成は簡単にはいかない。安値からのスマートな回復がみられ、ついに弱気派が屈したと思った時、24日の急落が起きた。数分間で時価総額にして150億ドル(約1兆6500億円)が吹き飛んだ。
そのような売りはファンダメンタルなニュースやイベントに基づいているとは限らない。険しいレジスタンス近くでの利益確定だったり弱気派によるショートポジションの開始だったりが原因だったりする。底を形成する過程でボラティリティが大きくなると思うが、ポジティブなファンダメンタルズの発展に注視したいと思う。そうしたファンダメンタルズを相場が無視すれば無視するほど、最終的な突破力が強くなる。
BTC/USD
3355ドルから始まったビットコイン(BTC)の回復は、4255ドルの重要なレジスタンスを超えることができなかった。25日には弱気派によって20日間EMA(青色)を下回ってしまった。以前は厳しいレジスタンスとして立ちはだかっていた下降トレンド線は今では力強いサポートとして機能している。
もし現在の水準から反発できれば、4255ドルを突破するかもしれない。4255ドルを超えれば、 BTC/USDは上昇局面への転換を示唆するダブルボトムを形成し、5273.91ドルを目指すことになる。トレーダーはストップロスを3236.09ドルより下に置くことでロングポジションを守れるだろう。
(引用元:TradingView)
対照的にもしBTC/USDが下降トレンド線を下回れば、3355ドルまで調整するかもしれない。もしサポートが崩れれば、3236.09ドルまで下がるかもしれない。それ以降は、下降トレンドの再開となる。
二つの移動平均線は横ばいでRSI(相対力指数)が中央付近にある。短期での保合いを示している。次の2、3日間の値動きではっきりした方向性が見えてくるだろう。
ETH/USD
イーサリアム(ETH)は24日、167.32ドルのレジスタンスを超えたあと、急落した。我々が提案したように、トレーダーは利益確定したことを望む。
(引用元:TradingView)
24日の急落で過去6日間のプラス分が全て吐き出されてしまった。現在、134.5ドルの重要なサポートから反発しようとしている。20日間EMA(青色)が近くを推移しており、重要なサポートになるだろう。
この水準を守れなければ、弱さを示すことになり、さらなる売りを呼ぶだろう。134.50ドルの下は、116.30ドルもありえる。それゆえ、トレーダーは残りの半分のポジションをストップロス125ドルで維持した方が良いだろう。
現在の水準でポジションを閉じたくはない。もし上記のサポートが守られれば、167.32ドルを突破するだろう。
XRP/USD
リップル(XRP)は23日に直近のレジスタンスであった0.33108ドルを上回る水準で取引を終えた。我々の買い推奨の条件を満たした。しかし次の日、XRPは反落し、二つの移動平均線の下まで下がった。現在は、0.29282ドルのサポートで持ちこたえようとしている。
(引用元:TradingView)
現在、二つの移動平均線は横ばいでRSI(相対力指数)がちょうど50を超えた水準にある。買い手と売り手のバランスが取れているのだろう。ストップロスは0.27795ドルより下に置いた方が良い。
もしXRP/USDが現在の水準でサポートを見つけたら、0.33108ドルを突破するだろう。しかし、もし0.29282ドルを下回れば、次のサポートである0.27795ドルまで下がるかもしれない。次の2、3日間、買い材料を見つけられなければ、ポジションの閉じるよう勧めるかもしれない。