ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。
仮想通貨業界のファンダメンタラズは改善してきている。そして、機関投資家もこの流れに気づいていないわけではない。まだ本格的に投資は始めていないようだが、色々と試しているようだ。
仮想通貨ヘッジファンドのパンテラキャピタルは、最近の資金調達ラウンドで1億3000万ドルを調達。また米ミシガン大学の基金は、米VCアンドレーセン・ホロウィッツ氏が率いる仮想通貨投資ファンドへの投資額を増やした。
ICE(インターコンチネンタル取引所)が手がけるバックトの先物取引は米国で最も待ち望まれる金融商品である一方、欧州の2大取引所の一角、ドイツ取引所傘下のEurex(ユーレックス)がすぐにでもビットコイン・イーサリアム・リップル(XRP)の先物を開始する計画だと報じられた。
機関投資家参入にとっての基盤が整い始める中、現在は買いの機会なのだろうか?それとも、単なるデッド・キャット・バウンス(死んだ猫でも、高いところから落とせば弾む)に過ぎないのだろうか?見てみよう。
BTC/USD
ビットコイン(BTC)は過去3日間、心理的なレジスタンス近くにある4000ドル付近でトレードしている。さらなる押し上げはないものの、値崩れはしていない。これはポジティブだ。
20日間EMA(青色)は上がり始め、RSI(相対力指数)は買われ過ぎのゾーンにある。強気派の勢いがあるのだろう。しかし、50日間SMA(赤色)は未だに横ばい。中期的なトレンドはまだ変わっていないようだ。
(引用元:TradingView)
BTC/USDは4255ドル付近でレジスタンスに直面するだろう。4255ドルを超えれば、 BTC/USDは上昇局面への転換を示唆するダブルボトムを形成し、5273.91ドルを目指すことになる。それ故、4255ドルを超えれば、ポジションを増やしても良いだろう。現在のところは、3236.09ドルより下にストップロスをおくべきだろう。
対照的に、もしデジタル通貨が4255ドルを超えなかったら、3236.09ドルと4255ドルのレンジ相場がもう2、3日続くことになるだろう。我々の強気な見方は、今年最安値をつけた時に無効になるだろう。
ETH/USD
イーサリアム(ETH)は過去3日間、保合いが続いている。買い手は利益確定を焦っておらず、押し目買いを繰り返しているのだろう。このため、イーサリアムが167.32ドル以上に上昇する可能性は高い。
トレーダーは厳しめのストップロスでロングポジションの半分を守るべきだろう。もしイーサリアムが167.32ドルを超えたら、182.00ドルもみえてくる。それゆえ、残り半分のポジションにはゆとりを持たせ、ストップロスは125ドルでキープすべきだろう。
(引用元:TradingView)
もしETH/USDが直近のレジスタンスを突破できなかったら、134.50ドルまで下落する可能性がある。20日間EMA(青色)はこの水準に近く、力強いサポートとして機能するだろう。それにもかかわらず、もしこのサポートが崩れれば、50日間SMA(赤色)、さらに118ドルまで下落が続くかもしれない。
XRP/USD
リップル(XRP)は過去2日間、0.33108ドルのレジスタンス付近で取引をしており、その水準を超えられていない。
(引用元:TradingView)
下降局面ではXRP/USDは、二つの移動平均線でサポートをみつけつつある。もし現在の水準から反発し、0.33108ドルを突破すれば、0.4ドルまで上昇するかもしれない。それゆえ、前回の買い推奨を維持する。
一方、もし0.33108ドルを突破できなかったら、0.27795〜0.33108ドルのレンジ相場が続くことになるだろう。もし0.27795〜0.24508ドルのサポートゾーンを下回れば、トレンドはネガティブに転じるだろう。