ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。
マネーロンダリングやテロ資金対策などで国際的な協力を推進する金融活動作業部会(FATF)が、来年の6月までに最初の仮想通貨規制ルールを策定する方針であることを明らかにした。世界で一貫した規制が整備され、マネロンなどの削減につながるため、歓迎すべきニュースだ。
2017年と2018年の始めの頃、ビットコインのボラティリティ(価格変動率)が大きな話題になった。しかし、これは仮想通貨の普及においては最大の障壁の一つと考えられてきた。
2018年も第4四半期に突入し、最近のビットコインの20日間ボラティリティは31.5%まで下落した。これは、アマゾンやネットフリックス、Nvidiaの株価より低い水準だ。
この傾向が普通になるのだろうか?それとも嵐の前の静けさなのだろうか?答えは時間が経たないと分からない。
そのためにチャートを勉強しよう。そして、上昇局面と下落局面の鍵となる水準を抑えよう。
BTC/USD
ビットコインは19日に2つの移動平均線を下回ったが、すぐに下げ止まり次の日には反発した。20日間EMA(青色)は横ばいで50日間SMA(赤色)はだんだんと下落傾向にある。RSI(相対力指数)は中間点にある。これらの要因は、ビットコインが買い手と売り手の間で均衡状態にあることを示している。
もし6500ドルを下回れば、6200ドルまで下がる可能性がある。下降局面での重要水準は、5900ドルと6075.04ドルのサポートゾーンだ。これを下回ることになると、保有者による狼狽売りが発生し、大幅な下落となるだろう。
上昇局面では、6831.99ドルを突破すれば新たな買い手を引きつけ、ショートセラーたちは自分のポジションをカバーしなければいけなくなる。ビットコイン/米ドル(BTC/USD)は7400ドルまで急上昇するだろう。
取引高が減少しており、強気派も弱気派もトレーディングに自信を持っていない。どちらが決定的な動きをするか、静観するべきだ。それまではレンジ相場が続くだろう。現在ロングポジションを持つトレーダーは、5900ドルでストップロスを置くべきだ。
ETH/USD
イーサリアムは双方の移動平均線を下回った水準で推移し続けている。ネガティブなサインだ。次のサポートである192.5ドルまで下落する可能性がある。その下に待っているのは、9月12日につけた安値である167.32ドルだ。
上昇局面では、もしイーサリアム/米ドル(ETH/USD)が双方の移動平均線を突破したら、192.5ドルと249.93ドルのレンジの上位に到達するかもしれない。
またもし250ドルを突破したら、ポジティブなトレンドになるだろう。もしそのレベルを超えた水準で取引できれば、322ドルも可能だ。
現状では絶好の買い場が見当たらないので、静観しよう。
XRP/USD
過去4日間、20日間EMA(青色)が弱気派によって守られた。リップルは50日間SMA(赤色)まで調整する可能性がある。ここが次のサポートになる可能性がある。
もし50日間SMAを下回れば、リップル/米ドル(XRP/USD)は0.37185ドルまで下がるかもしれない。上昇局面では、20日間EMAの上で取引を終えられれば(UTC時間)、0.5ドルや0.55ドルまで上昇する可能性がある。その先は、0.625ドルだ。
現在の水準では確固とした買い場が見当たらない。静観しよう。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは、シメトリカルトライアングルのサポートラインから反発できない状態が続いている。20日間EMA(青色)を突破できなかったのは、弱気サインだ。双方の移動平均線が下落傾向にあり、RSI(相対力指数)はネガティブだ。弱気派の勢力が強いことを示している。
シメトリカルトライアングルを下振れれば、9月11日につけた安値である408.0182ドルに向かって下降トレンドが再開するだろう。さらにその先に見えるのは、300ドルだ。トレーダーは、現在のロングポジションでは400ドルでストップロスを置くべきだろう。ビットコインキャッシュ/米ドル(BCH/USD)は、トライアングルを上振れれば、反発のサインになるだろう。
EOS/USD
EOSは、過去6日間、5.5ドル近くで止まっている。双方の移動平均線は横ばいで、RSIもニュートラルな領域近くにある。今後2、3日間、保ち合い相場が続くだろう。
イオス/米ドル(EOS/USD)は、6.8299ドルを突破すれば、上昇トレンドへの転換を示すだろう。もし価格がレンジ相場の上で推移すれば、9ドルへの上昇も可能だ。
下降局面では、もし4.4930ドルを下回れば、3.8723ドルへの下落を覚悟しなければならない。トレーダーは現在のロングポジションを4.9ドルのストップロスで守ったが方が良いかもしれない。