ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。
ステーブルコイン(※)のテザー(USDT)が仮想通貨相場の上げ材料として引用されている。仮想通貨市場の時価総額は、月曜日に2210億ドルを突破した。しかし、上昇相場を支えたのは、テザーではない。
テザーが様々な仮想通貨取引所から上場廃止になるというニュースが出ている。USDTをは売られ、一時85セントまで下げるなど、1ドルと連動するという約束が守れなくなった。今回、USDTから他の仮想通貨へ資金が流れ、それが上昇相場につながった。
この上昇トレンドは続くのか?見てみよう。
BTC/USD
ビットコインは7550ドルで急騰したが、持ちこたえることはできなかった。
もし6850ドルで取引を終えることができたら(UTC時間)、これは強気なサインで弱気な下降トライアングルのパターンを無効にするだろう。7413ドルと7600ドルが小さなレジスタンスとして機能し、その上では8400ドルまで上昇するかもしれない。
今後2、3日は、上昇トレンドが本当なのかどうかを見極めることになるだろう。現在のところ、トレーダーは買いポジションを5900ドルのストップロスで維持してもよい。
もし6075.04ドル〜5900ドルのサポートゾーンを下回れば、 BTC/USDは極端にネガティブになり5450ドルか5000ドルの水準まで急落するだろう。
ETH/USD
イーサリアムは192.5ドル〜249.93ドルのレンジ相場だ。今日の上昇によって直近のレジスタンス付近まで来たが、突き破ることはできなかった。
イーサリアムは、250ドルを上回って取引を終えることができたら(UTC時間)、新たな買いを誘うことになるだろう。その次のレジスタンスゾーンは300ドルと322.57ドルだ。もし強気派がこのゾーンを突破することができれば、新たな上昇トレンドが始まるだろう。
一方もイーサ/米ドル(ETH/USD)が167.32ドルを下回れば、下降トレンドが再開するだろう。
現在の水準で新たな買い場を見つけるのは難しい。
XRP/USD
リップルは、0.37512ドルまでの上昇に対するフィボナッチ・リトレースメントの78.6%値付近でサポートを得た後、反発しようとしている。
今回の反発は、20日間EMA(青色)でレジスタンスに直面した。
リップル/米ドル(XRP/USD)は、もし0.37ドルの水準を下回れば、ネガティブになるだろう。その時は、これまでの上昇分を吐き出し、0.26913ドルまで急落するかもしれない。
トレーダーはもう少し静観するべきだ。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは、過去4日間、シメトリカル・トライアングルのサポートラインが支えになって推移していたが、今回、直近のレジスタンス付近まで上昇。そこで売り圧力に押された。
シメトリカルトライアングルは、相場継続のパターンを示すが、時々反転のパターンとして機能することもある。シメトリカル・トライアングルを突破して取引を終えれば(UTC時間)、新たなトレンド開始を示すことになり、660ドルと880ドルまで上昇するかもしれない。それゆえ、現在ロングポジションを持つトレーダーは、400ドルでストップロスを置くべきだ。
もしトライアングルを下振れて、400ドルを下回れば、弱気相場になるだろう。その時ビットコインキャッシュ/米ドル(BCH/USD)は300ドルかそれ以下まで下がるかもしれない。
EOS/USD
EOSは過去4日間5ドル付近で推移した。本日の上昇によって、6ドルより上まで上昇。上昇局面で鍵となるのは6.829ドルだ。それを超えれば、新たな上昇トレンドを期待できるだろう。
5ドルを下回れば、次のサポートゾーンは4.4930ドル〜3.8723ドルになる。それゆえトレーダーは、ストップロスを4.90ドルに置いた方がよいだろう。
6.8299ドルを超えたら、イオス/米ドル(EOS/USD)は9ドルかそれ以上まで上昇する。それまでレンジ内でのボラティリティが高い状態が続くだろう。
※ステーブルコインとは法定通貨(米ドル等)に裏付けられた(担保されている)価値を持つ通貨のこと。