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仮想通貨市場の時価総額は、5日に2390億ドルだったが6日には2000億ドルに急激に減少した。きっかけになったのはゴールドマンサックスが仮想通貨トレード開設を中止したというビジネスインサイダーの報道だ。

6日、ゴールドマンサックスの最高財務責任者(CFO)は、この報道を「フェイクニュース」だと一蹴。ビットコインのデリバティブ(金融派生商品)開発に意欲的に取り組んでいることを明かした。このニュースによって相場は安定したが、回復するまでには至らなかった。過去に何度も上昇相場の開始に失敗してきたから、強気派が慎重になっているのだろう。

米国の仮想通貨取引所コインベースは、世界最大の資産運用会社であるブラックロックと組んで仮想通貨のETF(上場投資信託)の創設を検討していると報じられた。機関投資家が仮想通貨市場への参入を試みる一方、相場が低迷していることから個人投資家の関心が薄れてきている。

調査会社のユーガブが最近出したレポートによると、米国人の49%がビットコインを買わなくてよかったと考える一方、15%がビットコインを買っておけばよかったが今では遅すぎると考えている。また近い将来ビットコインを買う計画を立てていると答えた人はほとんどいなかった。個人投資家の心理が弱気である証拠だろう。ただ逆説的に近い将来に相場が底をつける可能性を示しているかもしれない。

トレンドの転換が見られる仮想通貨はどれだろうか?

BTC/USD

ビットコインは、2018年に入って高値の水準が下落傾向にあり、5900ドル付近で弱気サインを示す下降型トライアングルが完成することになる。

BTC

またもう一つの弱気サインとして、ヘッド・アンド・ショルダーズがある。一つのヘッド(H)と2つのショルダーズ(S)は5900ドル付近で完成する。よって、5900–6075.04ドルのサポートゾーンというのは今後中止するべきだろう。

もし強気派がサポートゾーンを守ることができれば、 BTC/USDは新たな上昇トレンドを迎えるかもしれない。トライアングルの下降トレンド線と右肩(S)を突破すれば、はじめの強気サインとなる。また8,566.4ドルを突破すればさらなる強気サインになるだろう。

一方、もし5900ドルを下回る水準で推移したら、5450ドルや5000ドルまで下落する可能性もある。

次の買い推奨をするまでもう少し静観する。

ETH/USD

イーサリアムは、2つの移動平均線が下落傾向にありRSI(相対力指数)が売られ過ぎの水準にあるため、弱気なサインだ。200ドルを守ろうとしているが、上昇圧力はない。

ETH

6日の安値を下回ったら、192.93ドルまで下がる可能性が高まる。

ETH/USD が次の上昇相場を迎えるまでに底値を形成するには時間がかかると考える。トレーダーは、静観するべきだ。

XRP/USD

リップルは6日、0.26801ドルまで下落したあと、上がりあぐねている。0.24508–0.27ドルのサポートゾーンが破られれば、下降トレンドが再開することになり、0.24001ドルまで下落する可能性がある。

XRP

二つの移動平均線が下落傾向であるため、売り圧力がまだ強い。

もしXRP/USDが0.37390ドルを上回ったら、買い手が戻ってきたというサインになるだろう。下降トレンド線を超えれば、新たなトレンドが始まるかもしれない。トレーダーは買い場が見つかるまで待ったほうがいいだろう。

BCH/USD

ビットコインキャッシュは、6日に重要なサポートである473.9060 ドルで持ちこたえた。しかし、529ドル付近でまだ売りに押されている。もしサポートが破られれば、400ドルまで下落するかもしれない。

BCH

もしサポートを守ることができれば、 BCH/USDはまた移動平均線を超える挑戦をすることになるだろう。もし670ドルより上で維持したら我々はポジティブになる。それまで静観するべきだろう。

EOS/USD

EOSは5日、5.65ドルのサポートとトレンド線を下回った。現在、トレンドラインでレジスタンスに直面している。

EOS

もし4.50ドル-4.80ドルのサポートゾーンを守れなければ、 EOS/USDは8月14日につけた4.1778ドルに再び迫るかもしれない。

もし5.65ドルを超えた水準を維持できれば、反発の勢いが増すだろう。トレーダーは、現在のロングポジションを4ドルのストップロスで維持するべきだろう。もし5.65ドルを超えるのに失敗したら、我々はポジションを閉じるように推奨するかもしれない。

XLM/USD

ステラは、0.184–0.24987525ドルのレンジ相場が続いているが、売り圧力が強まっている。二つの移動平均線が下振れているほか、RSI(相対力指数)がネガティブ領域に入った。こうしたことからレンジ相場は下振れることになるかもしれない。

XLM.

もしこの予想が当たったら、 XLM/USDは弱気な下降型トライアングルを完成させ、0.11812475ドルかさらなる安値をつけるかもしれない。

一方、サポートラインを守ることができれば、ステラレンジ相場内でもう2、3日間、推移するかもしれない。トレーダーは、レンジ相場からうわぶれるまでロングポジションを持つべきでない。

LTC/USD

ライトコインはの回復は、下降トレンド線と50日間SMA(赤色)で強いレジスタンスに直面した。下降局面では、20日間EMA(青色)と62.319 ドルがサポートに失敗した。

LTC

二つの移動平均線は下振れているほか、RSI(相対力指数)がネガティブ領域にあるため、8月14日につけた49.466ドルまで下がる可能性が高まっている。もしこれを下回れば、次は44ドルまで下がるだろう。

LTC/USD は、50日間SMA(赤色)を超えたら、上昇するかもも知れない。それまでは静観するべきだ。

ADA/USD

カルダノは、過去24日間レンジ相場が続いている。もし下振れれば下降トレンドが再開することになり、0.054541まで下がることになるだろう。二つの移動平均線が下落傾向にありRSIがネガティブなので「最も抵抗の少ない経路」は下になるだろう。

ADA

しかし、もしレンジ相場を守ることができれば、ADA/USDはあと2、3日保合い状態が続くかもしれない。0.111843–0.13ドルを上回ることができれば強気のサインが出ていることになる。

買い場が現れるまでもう少し待とう。

IOTA/USD

IOTAは、0.5750ドルを下回る危機を迎えている。そうなれば8月14日につけた0.4037ドルまで下がるかもしれない。その下は、0.3350ドルだ。

IOTA

20日間EMAが下落傾向でRSAIはネガティブであるため、売り手が多いようだ。もし50日間SMA(赤色)と0.9150ドルのレジスタンスゾーンを突破できれば、トレンドの変化だ。

現在のロングポジションを0.46ドルのストップロスで維持することを勧める。もしIOTA/USD が今後2、3日で回復できなかったら、現在のポジションを閉めるように提案するかもしれない。

XMR/USD

過去2日間、二つの移動平均線付近でモネロは踏みとどまっている。ただ上昇局面はまだ迎えていない。

XMR

もし109.22ドルの水準を下回れば、トレンドラインまで下がるかも知れない。ここも下回れば、XMR/USDは再び81ドルの水準まで下落するかもしれない。

現在の水準から力強く反発すれば、押し目買いが多いことを示すことになる。モネロは、3日かん150ドルを上回って推移できれば、トレンドの変化を迎えることになる。最初のサポート水準は守られているので、現在のロングポジションを90ドルのストップロスで維持することを勧める。