ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。

2017年はレンジの大きな年だったといえるだろう。仮想通貨は過去最高水準のリターンを生み出した。2018年は弱気市場、そしてボラティリティの低下の年といえるだろう。ビットコインのボラティリティは年初来の最低水準にあり、ほとんどのアルトコインもそれに従っている。投機的なトレーダーはフラットなマーケットを軽視しているが、長期的な投資家にとっては今は良い時期ともいえる。

低ボラティリティの小規模なトレーディングの期間を経て、レンジの拡大とボラティリティの拡大が続くことになるだろう。しかし、現在の水準から上昇するには、その途上で数多くにハードルに直面することになるとみられる。ビットコインの価格が新たな上昇トレンドを始めれば、より高い価格で購入した多くの個人投資家が救われることになるだろう。ただ仮想通貨企業のギャラクシー・デジタル・キャピタルのマイク・ノボグラッツCEOは、2018年末までにビットコインが9000ドル以上まで上昇することはないとみている

では、ビットコインの価格は底を付けたのか?

ファンドストラットの名物アナリスト、トム・リー氏は、機関投資家やツイッターのユーザーにその答えを求めた。その調査結果はなかなか興味深い。ウォールストリートの25の機関投資家の多くは、ビットコインの価格が底を打ったと信じているのに対し、ツイッターで回答した9500人の大半は、まだまだ下がる可能性が高いとみていた。

どちらの方向に動くのか、その兆候はどこか。チャートを見てみよう。

BTC/USD

弱気筋はトレンドラインを下抜けたが、そこを利用することができなかった。ビットコインはその後、値を戻し、20日間EMA付近にある。上昇方向で見るべき重要なレベルは、下降トライアングルの下降トレンドラインと、6832ドルだ。強気筋がこの2つのレベルを超えることができれば、弱気パターンを覆すことになるだろう。

BTC

上昇時において注目するべきレベルは、9月4日の日中高値である7413.46ドルだ。このレベルを超えることができれば、BTC/USDのペアは8500ドルまで上昇する可能性が出てくる。

下落局面については、6341ドルから6435ドルのサポートゾーンを下抜けてしまえば、ビットコインの次のサポートゾーンは6075ドルから5900ドルのゾーンになってしまうだろう。さらにこのサポートゾーンを下抜ければ、ビットコインが急落し、ストップロスを発動することにもなるだろう。ロングポジションを取っているトレーダーは、5900ドルのストップロスを維持しておくべきだろう。

ETH/USD

イーサリアムは200ドルから250ドルのレンジの中心にある。過去数日間、日中のレンジが縮小しており、売買の関心が失われていることを示すものだろう。

ETH

強気の最初のサインは、250ドルを上抜け、(UTCで)終値を付けた時だ。このような動きは、買い手を惹きつけ、ETH/USDのペアを322.57ドルのレベルに価格を押し上げる可能性が出てくる

下落面では、200ドル台を下抜けしてしまえば、9月12日の安値である167.32ドルまで下落し、下落トレンドが再開する可能性が出てくる。

現在のレベルでは信頼できる買い場は設定されていない。従ってトレードの提案は控える。

XRP/USD

過去2日間、リップルは0.50ドルから0.55ドルのレンジでトレードされていた。0.55ドルからの上昇は0.625ドルが直上のレジスタンスとなるだろう。このレベルを上抜けできれば、上昇トレンドが再開することになる。

XRP

0.50ドルを下抜けてしまえば、20日間EMAのサポートを試す展開となるだろう。このサポートを下抜けてしまえば、0.425ドルまで再び試す展開となるだろう。さらにこのレベルを下抜ければ、0.37512ドルまで下落する可能性が出てくる。

価格は2つの移動平均線を上回って推移している。依然に提案した XRP/USD のペアのロングポジションを維持することを勧めたい。

BCH/USD

ビットコインキャッシュは過去2日間、20日間EMAを上待って推移したが、強気筋をそれ以上押し上げることができなかった。

BCH

600ドルからの上昇は新たな上昇トレンドの始まりを示すかもしれない。その一方で400ドルを下抜ければ、下降トレンドが再び始まることになる。

BCH/USDのペアが20日間EMAを上待っており、トレーダーは依然提案したロングポジションを維持するべきだ。

EOS/USD

EOSは対象型トライアングルが形成されている。EOSは9月26日から5.30ドルと6ドルの間で大幅に停滞している。50日間SMAを下抜けようとする試みは、安値での買いを引き起こした。これはポジティブなサインだ。

EOS

対称型トライアングルを上抜ければ、その目標は8ドルだ。しかし、EOS/USDのペアは6.80ドルで強いレジスタンスに直面するだろうとみている。トレーダーは、4.9ドルをストップにしたロングポジションを保持できる。

トライアングルのトレンドラインを下抜けてしまえば、4.49ドルまで下落する可能性もある。

XLM/USD

ステラは過去2日間、20日間EMAをキープしたが、0・24987525ドルを上回り、(UTCで)終値を付けることができなかった。

XLM

20日間EMAを下抜ければ、50日間SMAまでの下落する可能性が出てくる。そこを下回れば、0.21489857が重要なサポートとなる。

XLM/USDのペアは、下降トライアングルの下降トレンドラインを上抜けて(UTCで)終値を付けることができれば、強気に転じるだろう。強気筋が20日間EMAを守っているので、トレーダーは0.21ドルをストップとしたロングポジションを維持できるだろう。

LTC/USD

ライトコインは現在、49.466ドルから69.279ドルのレンジの中心近くで取引されている。過去9日間、移動平均はフラットであり、相対力指数(RSI)は中心点に近い。

LTC

LTC/USDのペアは70ドルを上抜けて終値を付けることができれば、強気に転じる。逆に49ドルを下抜ければ、ネガティブな展開となるだろう。

レンジ内での取引は変動し、どちらのサイドにも動く可能性がある。短期のトレーダーはレンジの底で反発を期待して少量を買うかことができるが、長期のトレーダーは70ドルを上抜けるまで待つべきだ。

ADA/USD

カルダノは10月2日に20日間EMAを下抜けたが、弱気筋はより下のサポートである0.071355ドルまで価格を押し下げることができなかった。移動平均線はフラットであり、RSIは50に近い。強気筋と弱気筋が均衡している状況を示している。

ADA

もしADA/USDペアが0.094256ドルを上抜ければ、強気筋が優位といことなる。逆に0.071355を下抜ければ、弱気筋が優位な展開となる。

この2つのレベルで、カルダノは今後数日間値動きする展開となる可能性がある。具体的な取引を提案する前に、買い場が整うを待ちたいと思う。

XMR/USD

モネロは9月29日以来、115ドルに近い水準で取引されている。これは買い手と売り手とのバランスが拮抗している状況を示す。

XMR

2つの移動平均線はフラットであり、RSIは50の近くにある。現在の状況がさらに数日間続く可能性がある。

XMR/USDのペアは121ドルを超えれば、140ドルまで上昇する可能性がある。逆に107.80ドルを下回れば、103ドル、さらに96ドルまで下落する可能性が出てくる。100ドルのストップを設定したロングポジションを維持することができる。

IOTA/USD

IOTAは0.6170ドルから0.5000ドル内のレンジに留まる状況が続いている。2つの移動平均線はフラットで、RSIも中心点に近い。レンジ内での動きがさらに続くことを示唆している。

IOTA

IOTA/USDのペアがレンジを上抜けることができれば、買いを惹きつけるだろう。レンジを上抜ければ、最初のターゲットは0.8152ドルだ。逆に、もし弱気筋が今のレンジを下抜けさせれば、IOTAは0.4037ドルを再び試す展開になるだろう。

トレーダーはロングポジションを取る前に、価格が0.65ドルを超えるのを待つべきだろう。