ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。

 仮想通貨市場の時価総額が再び2150億ドルを超えた。粘り強いビットコイン(BTC)が要因だ。トップの仮想通貨が持ちこたえると、投資家は自信を取り戻してマーケットに戻ってくるものだ。

 仮想通貨ヘッジファンドのパンテラ・キャピタルは、3回目の資金調達において前回の6倍となる1億7500万ドル(約192億円)の調達を目指していると複数の米メディアが伝えた。仮想通貨への需要が衰えないことを示す証拠だ。

 主要仮想通貨は現在底値からの回復途中だ。このレベルで買いを入れるべきだろうか?見てみよう。

BTC/USD

 ビットコイン(BTC)は、5,900.06-6,617.5のレンジでの推移を続けている。このレンジを突破するかが今後の注目だ。このレンジを突破したら、20日間EMA(青色)下降型三角保ち合いの下降トレンド線そして50日間SMA(赤色)でレジスタンスに直面するだろう。

BTC/USD

 我々は、強気派に勢いが出れば、20日間EMA(青色)と下降型三角保ち合いの下降トレンド線を越えると考える。よって、前回の買い推奨を維持する。

 もしBTC/USDが5900ドルを下回れば、我々の強気な見方は無効になる。また今後2、3日レンジ相場が続いて、そこを形成する可能性もある。

 いつも通り、トレーダーは、価格が上向いたらストップロスを高くすべきだ。

ETH/USD

 イーサリアム(ETH)は、300ドルを超えた水準を保つのに苦戦している。過去2日間、この水準からは後退していた。

ETH/USD

 2つの移動平均線が下降局面にあり、RIS(相対力指数)はまだ売られすぎの領域にある。このことは弱気派が優勢であることを示している。反発したら、前のサポート水準である358ドル近くにある20日間EMA(青色)で売り圧力に直面するだろう。

 もしETH/USDが358ドルを超えて3日間取引をすることができれば、トレンドの変化を意味するかもしれない。新たな買い場が見つかるまで待とう。

 

XRP/USD

 リップル(XRP)は売られすぎていたが、現在は反発。今後、下降トレンド線2で強いレジスタンスに直面するかもしれない。

XRP/USD

 XRP/USDは、主要10の仮想通貨の中で最もパフォーマンスの悪い通貨の一つだ。二つの移動平均線が下がり始めていることから、弱気相場の傾向が続くと見られる。

 長期投資家ならしっかりと底値が形成されるのを見極めてから、買うべきだ。

BCH/USD

 ビットコインキャッシュ(BCH)は、過去3日間、537.8221ドルを突破するのに失敗した後、再び回復して直近のレジスタンスに直面しようとしている。またRSI(相対力指数は)売られすぎのゾーンから出ようとしている。

BCH/USD

 上昇局面においては、20日間EMA(青色)が強いレジスタンスとして機能する。もしそこを突破したら、50日間SMA(赤色)と下降トレンド線が次のバリケードになる。

 下降局面においては、もしBCH/USDが473.9060ドルを下回れば、400ドルまで下がる可能性が出てくる。2つの移動平均線の上の水準で推移するまで、楽観視は控えよう。

 現在のところ買い場は見つからないので、買い推奨は控える。

EOS/USD

 EOSは過去2日間、なかなか上昇できなかったが、今日ついに動いた。しかし、2つの移動平均線が下落していてRSI(相対力指数)がネガティブな領域にあるので、弱気派の勢力がまだ強いことを示している。

EOS/USD

 20日間EMA(青色)と50日間SMA(赤色)がレジスタンスとして機能するだろう。6月9日以降、50日間SMAを突破していない。そこを突破できれば力強さを示すことになるだろう。

 EOS/USDは今年の4月、50日間SMA(赤色)を突破した後に勢いに乗った。よって我々は、50日間SMAを突破してしばらく維持できたら買い推奨をするかもしれない。

 

XLM/USD

ステラ(XLM)は0.184-0.25ドルのレンジ相場が続いている。13日と15日の反発は、双方とも20日間EMA(青色)で跳ね返された。

XLM/USD

 XLM/USDは、4月中旬と7月中旬、20日間EMAを超えて取引を終えた時(UTC)勢いに乗った。

 現在は、50日間SMAが横ばいで20日間EMAが下落傾向にある。もし0.25ドルを突破できれば、下降トレンド線まで上昇する確率が高まる。よって我々は前回に行った買い推奨を維持する。

LTC/USD

 ライトコイン(LTC)は18日の反発が長続きしなかったものの、過去2日間、54ドルより上の水準で推移している。

LTC/USD

 20日間EMA(青色)が最初のハードルになるだろう。そこを突破したら、80ドルまで行くかもしれない。50日間SMA(赤色)と下降トレンド線は、双方とも80ドル近くにある。よってここがかなり手強いレジスタンスとして作用するとみている。

 RSI(相対力指数)は売られすぎの領域を出ようとしている。これは良いサインだ。ただLTC/USDの確かな買い場はまだ見当たらないので、買い推奨は控える。

ADA/USD

 カルダノ(ADA)は安値から反発するのに苦戦している。まだ強気派に火がついていないようだ。

ADA/USD

 上昇局面では、0.111843-0.13ドルのゾーンが手強いレジスタンスとして立ちはだかるだろう。20日間EMA(青色)が下がり50日間SMA(赤色)が横ばいなので、 ADA/USDは今後2、3日、保ち合いが続くかもしれない。

 もし0.111843ドルを突破して価格を維持することができれば、売り圧力が減ったことを意味するだろう。新しい買い場が現れるまで待とう。

XMR/USD

 モネロ(XMR)は過去3日間で回復して、現在20日間EMA(青色)近くで推移している。ここが一つのレジスタンスになるかもしれない。

XMR/USD 

 もし20日間EMA(青色)を突破したら、120ドルまで回復するかもしれない。長期の下降トレンド線は、120ドル近くにある。よってこの水準で売りが入ると予想する。

 現在、XMR/USDに強気な兆候は見られないので、買い推奨は控える。

ETC/USD

 イーサリアムクラシック(ETC)は時価総額トップ10の仲間入りをした。

ETC/USD

 ETC/USDは、今年の4月以降、13ドルを超える水準で取引を続けてきた。それを下回った時も、9.5ドルがサポートになって、回復した。

 これは、押し目買いを狙う買い手が多いことを示しているかもしれない。20日間EMA(青色)は下落傾向にあり、50日間SMA(赤色)は7月以降横ばいとなっている。13ドルと下降トレンド線のレンジ相場が続くことを意味しているのかもしれない。

 まだ確かな買い場が見当たらないので、買い推奨は控える。