ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
年始には仮想通貨市場の時価総額は8250億ドル(約90兆4000億円)以上になり、多くの人が年内に1兆ドルを超えると予想した。しかし、6月25日現在、時価総額は2360億ドルだ。
仮想通貨への関心が低下したことは驚くに当たらない。投資家は現在、巨額の損失を経験しているが、新規の投資家は価格がさらに下がり参入する機会を待っている。新たな資金が投入されなければトレンドは変わらないだろう。
機関投資家は市場が安定して底入れの兆しが見えたら参入する可能性が高い。仮想通貨は不安定な資産クラスであるため、トレンドが弱気から強気に転じるのに時間はかからない。TradingAnalysis.comの創設者トッド・ゴードン氏は、短期的な痛みはまだ終わっていないと指摘するが、ビットコインは2019年までに1万ドル以上になると予想している。
BKCM LLCの創設者兼CEOであるブライアン・ケリー氏は、ビットコインは「死んではない」とCNBCに語り、投資家は仮想通貨の長期的な見通しを見るべきだと主張した。主要な仮想通貨のほとんどが底固めの時にあり、長期の投資家にとって良い買いの機会を提供している。今日は取引の機会があるか見てみよう。
BTC/USD
ビットコインは24日も6000ドルを下回ったが、日中最安値から素早く反発し、終値は6075ドルレベルになった。
我々はRSIのポジティブダイバージェンスを好ましく考える。これは急反騰の可能性を示しており、BTC/USDペアが20日EMAを上抜けたら確認されるだろう。
最初のターゲット目標は7700ドルへの動きだ。その上は8500ドルまで伸びる可能性がある。それゆえ、20日EMA上でロングを建てることを勧める。最初のストップロスは5900ドルだ。
我々はボトムを捉えようとしているが、これはリスクにもなりうる。ポジションサイズは通常の40%にしておこう。我々の強気の見方は、ビットコインが直上のレジスタンスから下落し、5900ドルを割った時に無効になる。
ETH/USD
イーサリアムは24日、421ドルに下落した。同日の終値は450ドル上だった。
ETH/USDペアは4月安値より上で取引されている。これは良いパフォーマンスを示している証である。また、RSIの強気の乖離が現れており、これもまたポジティブな兆候だ。
イーサリアムは20日EMAを上抜けた時、勢いを得るだろう。20日EMA上で終値(UTC)をつけた時にロングを建てることを勧める。ストップロスは420ドルに置こう。もしイーサリアムが420ドルを下回ったらこの強気の見方は無効になる。その場合、イーサは358ドルレベルにまで下落する可能性がある。
XRP/USD
リップルは主要なサポートである0.45351ドル付近で取引されている。24日には一時的にこのレベルを下回ったが、終値はサポートライン上を保った。
迅速に買い支えられなければ、XRP/USDペアは売りの圧力が高まるだろう。0.45351ドル下では、0.24ドルが次のサポートになる。0.56270ドルを超えたら、ポジティブな見方をとって良い。そのような動きはダブルボトムを形成する可能性を高める。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは24日、クリティカルサポートの736.0137ドルを下回ったが、終値はこのレベル上を保った。
本日、買いが価格を戻そうとしているが、ダウントレンドラインでレジスタンスに直面するだろう。これを超えたら、次のハードルは20日EMAだ。BCH/USDペアは新しい上昇の動きに入る前は、短期間の底固めを示す。ロングを勧めるまで、信頼できるパターンが発展するのを数日間待つことにしよう。
下降局面では、683ドルレベルを下抜けたら、619.7510ドルへの下落もあり得る。
EOS/USD
イオスは弱気に見える。24日安値は6.8926ドルをつけた。しかし現在は買いが8ドルレベルまで押し上げようとしている。
RSIは売られすぎレベルに近い。それゆえ下落の可能性がある。上昇局面では、EOS/USDペアはダウントレンドライン2、20日EMA、50日SMAでレジスタンスに直面するだろう。
下降局面では、5.9610ドルまで下落する可能性がある。新しい買いの動きが形成されるのを待つことにしよう。
LTC/USD
我々はライトコインが107.102ドルレベルを下抜ければ、75.131ドルまで下がると予想した。24日は75.405ドルまで下落している。
75ドルの下では、次のサポートは67ドルになる。RSIは売られすぎの領域に深く入り込んでいる。それゆえ、67〜75ドルのサポートゾーンから上昇すると予想する。最初の強気のサインはLTC/USDペアがダウントレンドラインと20日EMAを上抜け、そこで価格を維持した時だ。トレードを勧めるのは確かな買気が現れるのを待ってからにしよう。
ADA/USD
カルダノは、クリティカルサポートの0.13ドル付近で取引されている。終値がこのレベル下だった場合は、0.078215ドルへの下落もあり得る。
RSIは売られすぎの領域に入っている。しかし、ADA/BTCペアが下落を止めるまではロングを構築することを勧めない。今年3月の0.13ドルレベルへの下落の間、そこから上昇するまで21日間もかかった。トレンドが変わったのは、20日EMAを上抜けて、そこで価格を維持した時だった。
それゆえ、トレードを勧めるのは20日EMAを上抜け価格を維持してからにする。
XLM/USD
ステラは24日、クリティカルサポートの0.184ドルを一時下回ったが、終値はこのレベル上になった。3月、ステラはこのサポートを一日のうちに数回下回ったが、終値はなんとか0.184ドル上を保っていた。
3月の下落期間に現れた最初の強気のサインは、終値がダウントレンドラインと20日EMA上をつけた時だ。RSIは現在売られすぎの領域にあり、ここから上昇する可能性を示している。
しかし、ダウントレンドラインと20日EMA上まで上昇した時がXLM/USDペアの買い時だと考える。それまでは不安定な状態が続くだろう。0.184ドルを下抜け、そこで価格が保たれた時は、我々は見方を変えなくてはいけない。
IOTA/USD
アイオータは24日、0.9150ドルのサポートを下抜けたが、すぐにこのレベル上まで反発し終値をつけた。
本日、0.9150ドルレベルから上昇しようとしている。これはポジティブなサインだ。しかし、あのような急下落のあとでは、すぐに楽観的になるのは難しい。IOTA/USDペアが20日EMAとダウントレンドラインの両方を上抜けるのを待ってからポジションを勧めることにしよう。
もし0.9150ドルを下抜けた時、強気な見方は無効になる。
TRX/USD
トロンは大きいレンジ内で取引されている。0.03738021ドル付近でダブルボトムを形成しようとしている。
20日EMAを上抜けたら、0.052ドルレベルへの上昇もあり得る。そこでダウントレンドラインからレジスタンスに直面するだろう。
RSIのポジティブダイバージェンスが発展している。しかし、TRX/USDペアの買いが強まるのを待ってから取引を勧めることにしよう。0.037ドル下で終値をつけた時、強気な見方は無効になる。