ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、contelegraph.comの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
ビットコインは上昇しているのに、なぜアルトコインは下がっているのだろうか?仮想通貨相場の低迷が続いた後、底値買いの投資家というのは相場をけん引するはずだ。もしかしたらトレンドに変化が起きていることを示す最初のサインかもしれない。
過去2、3ヶ月間、 ビットコインの仮想通貨の時価総額に占める割合は上がり続けている。5月の初めには36%ほどだったが現在は46%を超えた。投資家がアルトコインを敬遠してビットコインに群がっていることを示している。
ビットコインの価格は今年に入って急落しているものの、ビットコイン先物に対する興味は高まっている。シカゴ先物市場(CME)の最近のレポートによると、今年の4-6月期のビットコイン先物の1日平均の取引高は、1−3月期より約93%上昇したという。
もしビットコインが重要な上値抵抗線を突破していけば、トレーダーの心理は大幅に改善するだろう。そしたら、有望なアルトコインを買い始めるだろう。主要仮想通貨が上昇し始める時、新たなトレンドの開始を意味する。しかし、去年と違って今年はそんな単純な構造にはならなさそうだ。
現在、上昇しそうな通貨はどれだろうか?
BTC/USD
ビットコインの下落は、21日に7250ドルで止まった。これはポジティブなサインだ。現在、上値抵抗線の7750ドルを突破できるかが試されている。
もし突破したら、BTC/USDは8500ドルまで上昇するかもしれない。そこでまた売り圧力に押されるだろう。また7750ドル突破が意味するのは、下降型トライアングルが崩れ、強気相場に入ることを意味する。20日間EMA(青色)は今後、力強いサポートラインとして機能するだろう。
これらのことを鑑み、我々はトレーダーに対して6650ドルで始めたポジションを持ち続けることを提案する。ストップロスはブレークイーブンで置くと良い。2、3日経てば、より高いところに置けるかもしれない。
もし7750ドルの上値抵抗線を突破できなかったら、2、3日間、7250ドルから7750ドルでレンジ相場が続くかもしれない。もし6950ドルを下回ることがあれば、我々の強気予想は無効になる。
ETH/USD
イーサリアムは、440ドル付近でサポートを受けているものの、470ドルを越えるのにまだ苦戦している。20日間EMAは横ばいになっていることから、保合が始まる可能性が高まっている。
50日間SMA(赤色)と515.28ドルのゾーンがレジスタンスとして機能するだろう。これを突破すれば、ETH/USDは、550ドル、600ドルまで上昇する可能性がある。保合期間が長くなればなるほど、突破に際する推進力が強くなるだろう。
もし440ドルを下回れば、404.99ドルのサポートラインまで下がるかもしれない。これより下では、358ドルが見えてくる。このため我々は、400ドルでストップロスを置くことを提案する。
XRP/USD
リップルにまだ買い手は戻ってきておらず、0.42420ドルを突破するのに苦戦している。20日間EMA(青色)に直面している。
XRP/USDは、0.42420ドルと0.51978ドルという広いレンジで保合になっている。もしこのサポートラインを割れば、0,33ドルまで下がることもあり得る。数少ないポジティブなニュースは、RSI(相対力指数)がポジティブな乖離を見せていることだ。
もし0.51978ドルと0.56270ドルのゾーンにおけるレジスタンスを突破できれば、0.63ドル、0.7ドルまで上昇するかもしれない。我々は、0.56270ドルを一定期間上回って推移した時に買い推奨をするかもしれない。
BCH/USD
過去3日間、ビットコインキャッシュは20日間EMA(青色)を死守することに成功していて、ポジティブなサインだ。
今後、上昇局面においては838.9139ドルと934.2316ドルで強力なレジスタンスに直面するだろう。そこを突破すれば、BCH/USDは1200ドルまで上昇するはずだ。
このため、我々は現在のポジションをキープしつつ、650ドルでストップロスを置くことを勧める。
もし50日間SMA(赤色)を突破できなかったら、745ドルまで下がるかもしれない。
EOS/USD
EOSは、過去1ヶ月間、6.8926ドルと9.4456ドルの間で保合が続いている。現在は20日間EMA(青色)に近い水準で推移していてる。
EOS/USDは、9.4456ドルの上値抵抗線を突破したあと、上昇局面に入るだろう。そうなったら12ドルまで上がる可能性がある。
もし6.8926ドルより下まで下がったら、4.3396ドルまで下落するかもしれない、。
LTC/USD
ライトコインは、74.074ドルと91.146ドルのレンジ相場で動いている。20日間EMA(青色)が横ばいになっており、さらなる保合が続くことを示している。
RSI(相対力指数)がポジティブな乖離を見せているのは良いニュースだ。もし91.146ドルを越えれば、LTC/USDは上値抵抗線がある107ドルまで上昇する可能性がある。下降曲線もこの水準にある。
一方、もし74.074ドルを下回れば、57ドルまで下げ止まらないだろう。
ADA/USD
カルダノは21日、20日間EMA(青色)を突破したが、上値抵抗線である0.18617ドルを越えることはできなかった。
2つの移動平均線が交差する直前にあり、ポジティブなサインだ。もし0.181617ドルを超えれば、0.23ドルも見えてくる。
ADA/USDは20日間EMA(青色)を下回ることがあれば、ネガティブだ。現在のポジションとストップロスを据え置く必要があるだろう。
XLM/USD
ステラは21日、0.2544ドルの水準を守ることに再び成功した。このことは、強気派が押し目買いを続けていることを示している。
しかし、 XLM/USDは、過去2日間0.31312212ドルにある上値抵抗線を突破できていない。高い水準での利確が続いているのだろう。
今後2、3日間、0.25ドルから0.313ドルのレンジ相場が続くかもしれない。もしこれを抜ければ、0.386ドルまで上昇するかもしれない。20日間EMAより上で推移する限り、突破の可能性は高い。よって我々はロングポジションを維持することを勧める。
2つの移動平均も交差していて、強気相場のサインを示している。
IOTA/USD
IOTAは、過去2日間、タイトなレンジ相場が続いている。重要なサポートラインは、0.9150ドル付近だ。
IOTA/USDは、ちょっとした弱気を示す下降トライアングルを形成している。0.9150ドルを下回れば下降トライアングルは完成することになり、0.5721ドルまで下がることを示している。もし、0.8850ドルを下回ることがあれば、現在のロングポジションにストップロスを置くことを勧める。
一方、下降トライアングルの下降トレンドラインを突破できれば、最悪の事態が過ぎ去ったことを示す最初のサインになる。それまで、買い推奨は控える。
TRX/USD
トロンは、0.003275ドルを下回っていないものの、買い手も引きつけられていない。もし2、3日間のうちに20日間EMA(青色)を上回ることができなければ、価格急落の可能性が高まる。
TRX/USDは、現在のサポートレベルを下回れば、0.022806ドルまで下落する可能性がある。上昇局面では、20日間EMA(青色)と50日間SMA(赤色)がレジスタンスになるだろう。
RSI(相対力指数)にポジティブな乖離が見られるのは良いニュースだが、もっと価格が上昇してから買い推奨しよう。