ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。
毎年1月はビットコイン価格が下落する傾向があるが、今年も例外ではなかった。一部では旧正月を控えた中国の投資家による人民元への換金売りが原因の一つとする声もある。仮想通貨の世界において中国マネーの影響力は大きいからだ。
ところが年初から香港と中国の株式市場は好調で、今のところ仮想通貨のパフォーマンスを凌駕している。
1月ももう終わろうとしているが、2月に仮想通貨が上向くか注目だ。
BTC/USD ビットコイン/ドル
28日、20日間指数平滑移動平均線から反落した。12200ドル以上でロングすることを提案していたが、そこには達しなかった。
短期的には下降型三角持ち合いとなっており、9920ドルを下抜けて終値をつけるとこれが完成する。
この水準を割ると、売り圧力がさらに強まり、1万~1万2000ドルで作られたロングポジションが手仕舞い始めるだろう。
パニック売りが8000ドル、さらには6000ドルまで価格を押し下げるかもしれない。恐怖を煽っているのではなく、チャートパターンから考えられる下値を示しているだけだ。
1万2000ドルを上抜けしたらこの弱気シナリオは無効になり、逆に強気のサインとなる。
1万2250ドルで買い、9900ドルにストップロス注文を置こう。目標値は1万4000ドルだ。9900~12200ドルの間では買い条件は揃わない。
ETH/USD イーサ/ドル
1000ドルからロングポジションを構築し、1170ドルで一部利確を薦めていた。
28日、イーサは日中高値となる1265ドルをつけた。これは直近の下げ(1424.3から770ドル)に対するフィボナッチ・リトレースメントの78.6%値付近だ。
トレーダーは、保有する残りのポジションについて1000ドル地点にストップロス注文を置いてもよい。1160ドル以上で推移できれば、1284.28ドル上抜けを試すからだ。
1000ドルを割るとトレンド線まで下げる可能性が高い。
BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル
28日、頭上のレジスタンスであった1700ドルを抜けたが勢いを保てなかった。
その後反落し、1700ドル割れした。ここからの上昇は20日間指数平滑移動平均線および同水準にある下降トレンド線で強い抵抗を受けるだろう。ここを超えると、次は2072.6853ドルがレジスタンスとなる。
2072.6853ドル以上で推移できない限り短期的にポジティブな展開にならない。それまでは上昇の都度売られるだろう。
下値については、1364.9657ドルを割ると1141ドルを目指す。買い条件は揃っておらずロングは推奨しない。
XRP/USD リップル/ドル
レンジ中央で推移している。1.09ドルにある直近のサポートを割るとレンジ下方まで下げる可能性が高い。
数日は0.87~1.74ドルという大きいレンジ内での動きが続きそうだ。サポート値が下がるか、レンジ下抜けするまで待って新規ロングポジションを作ることとする。
XLM/USD ステラ/ドル
仮想通貨相場全体のセンチメントが弱く、ステラも頭上のレジスタンスから反落している。前回の分析でも予測したように、これからトレンド線まで下げるだろう。
20日間指数平滑移動平均線とトレンド線が近くにあるため、0.55ドルで下げ止まると思われる。0.671ドルを上抜けしたら新規に買いを入れてもよい。そうなると0.732ドルにある小さなレジスタンスを経て再び高値を試すだろう。
だがトレンド線を割ると、50日間標準移動平均線までの下げもあり得る。トレンド線から力強いリバウンドした時のみ買うことにする。
LTC/USD ライトコイン/ドル
28日、反発の試みは20日間指数平滑移動平均線で押さえつけられた。ここから再び売られ、重要なサポートのある175ドルを目指すだろう。
175ドル以下で推移するようであれば、次は140.001ドル、そして85ドルまで下げる可能性が高い。
一方で、下降型三角持ち合いパターン上の下降トレンド線を上抜けると弱気シナリオは無効となる。
XEM/USD NEM/ドル
移動平均線が重なる1ドルで抵抗を受けると予測し、現実化した。
下降トレンド線まで下げなければ、0.8~1.2ドルのレンジ内での動きになるだろう。
1.21ドル上抜けで終日終値をつけると短期的にポジティブ展開となる。信頼に足る買い条件は揃っていないので、買いは推奨できない。
ADA/BTC カルダノ/BTC
0.00005~0.00006の狭いレンジ内での動きになっている。このレンジを下抜けるとまず0.00004730、そしてレンジ下限である0.00004070まで下げる可能性が高い。
0.00005ドルを割らない場合は、また数日間レンジ相場が続くだろう。
この狭いレンジ内に強気パターンは見いだせないので、トレードは推奨しない。