ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いいたします。市場データはHitBTCから提供されたものです。マーケットデータは HitBTCによるものです。
4月12日、ビットコイン(BTC)は、1時間当たりの取引高が過去最高を記録した。30分の間に1000ドル(約10万7300円)も上昇した。この急騰の前には、何かニュースがあった訳ではない。可能性としては、空売りした大型投資家がビットコインを買い戻したり、機関投資家が市場に参入したりが考えられる。他には、確定申告終了目前だったために売り圧力が弱まったこともありえそうだ。
4月11日時点ではショートポジションの保有件数は4万4000件だったが、翌12日には2万6000件に減少した。また、仮想通貨が急騰したために、ショートポジションを決済しなくてはいけない状況にもあり、また、ビットコインは2月6日の安値から上をうまく維持していることから、手仕舞いした人もいるだろう。
この急騰の理由は何かを的確に指摘するのは難しい。この強気のムードは主要アルトコインの価格も押し上げた。その結果、仮想通貨市場の時価総額は、4月1日の2500億ドルから3000億ドルに再浮上した。チャートをみて買いをチェックしてみよう!
BTC/USD
前回の分析では、20日EMA上でビットコインのロングポジションを構築するように勧めた。昨日に頭上のレジスタンスを超えたため、この条件が満たされた。ビットコインはついに底固めをしたのか?
前回は3日にチャネルを上抜けしそうだったが、出来なかった。今回はビットコイン/米ドル(BTC/USD)の通貨ペアは力強く下降チャネルを上抜けており、期待できそうだ。現在は50日SMAへ素早く上昇を続けており、そこでレジスタンスに直面するかもしれない。
50日SMAを突破すれば、次は1万ドルへの上昇が見えるが、1万2172.43ドルは主要なレジスタンスとなっているため、そこで利益を確定しよう。ただ、このレベルへはすぐには到達しないだろう。
昨日にロングポジションを建てた人は、ストップロスを6700ドルにして維持してもよい。50日SMAを突破できれば、さらに上昇の波にのるかもしれない。底固めされた可能性が高いが、楽観的になるのは、少し上のレベルで価格が維持出来てからにしよう。
ETH/USD
強気の予想は昨日に有効になった。20日EMAと下降チャネルのレジスタンスを超えたからだ。次は50日SMAへ向かって上昇して行くだろう。
イーサリアム/米ドル(ETH/USD)の通貨ペアが下降チャネルのレジスタンスを上抜けたのは、今回が初めてになる。これは強気の発展とみてよい。この強気が600ドルを超えたら、725ドルレベルへの上昇も起こるかもしれない。
420ドルレベルで維持しているかぎり、多少の下落は買いのチャンスとみよう。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは778.2021ドルと20日EMAのレジスタンスを突破した。
トレーダーは現在の779ドルレベルでロングポジションを構築してもよいだろう。ストップロスは最近安値の610ドルだ。ターゲット目標値は974ドルだ。
50日SMA上では、ビットコインキャッシュ/米ドル(BCH/USD)の通貨ペアは1115ドルへの上昇もありえる。頭上のレジスタンスで利確するより、もっと上で決済するのもいいかもしれない。ビットコインキャッシュは、一度ポジティブに動くと、大きく上昇する傾向があるからだ。
XRP/USD
リップルはすでに、前回の分析で指摘した最初の目標である0.7ドルに達している。市場は低いレベルを否定し、強気のサインをみせている。
0.7〜0.73ドルのエリアはレジスタンスになる可能性があり、0.56270ドルレベルへの下落は、買いの機会ととらえよう。ストップロスは0.453ドルだ。次の下落が0.56270を下抜けしない時は、底を打ったと考えてよい。
XLM/USD
RSIのポジティブダイバージェンスが示す通り、ステラは強気だ。昨日、価格は20日EMAを上抜け、強気予想を裏付けた。
ステラ/米ドル(XLM/USD)通貨ペアは現在下降チャネルのレジスタンス付近で取引されている。このチャネルを上抜ければ、トレンドは強気に転じると予測する。トレーダーは世界標準時の終値が下降チャネルのレジスタンスを抜けた時、ロングポジションを建ててよい。最初のストップロスは0.18ドルで維持をしよう。ターゲット目標値は0.36ドルと0.47だ。報酬率に対するリスクを考えると、0.36ドルで一部を利確し、残りをより上で決済するのが良いだろう。
市場全体が弱気ならば、停滞する前にポジションを閉じよう。強気の見方は、チャネル内に価格が留まるならば無効になる。
LTC/USD
ライトコインはダウントレンドライン1のハードルを超えた。しかし、20日EMAを上抜けるのに手こずっている。
20日EMAを上抜けしたら、141.026ドルに次のレジスタンスがある。ライトコイン/米ドル(LTC/USD)通貨ペアは142ドルを上に抜ければ強気に転じるだろう。上昇面では165ドルにあるダウントレンドライン2のレジスタンスに再び直面する。現在はこのトレードではリスクに見合う報酬を期待できないので、取引の開始は勧めないとする。
ADA/BTC
0.00002460を突破し、終値をつけた時、ロングポジションを建てるように勧めた。昨日は終値が0.00002722で、この条件が満たされた。上昇三角形を上抜けた時のパターンターゲットは0.0000323だが、 0.000035へ上昇すると予測する。 この強気な見方は0.000021を下抜けた時は修正しなくてはいけない。
20日EMAと50日SMAは今にも突破しそうだ。エイダコイン/ビットコイン(ADA/BTC)通貨ペアが0.00002460レベルの突破を試すかもしれない。その時はホールドしよう。トレーダーはポジションを維持し、ブレークアウトレベルで買いましても良いかもしれない。
NEO/USD
ネオは64ドルレベルを突破したらロングポジションを構築するように勧めた。昨日に条件が満たされた。
ネオ/米ドル(NEO/USD)通貨ペアは、20日EMAと63.62ドルの間が強力なサポートゾーンとなっている。最初のストップロスは44ドルに置こう。50日SMAは78ドルにあるが、前回はこれは主要なレジスタンスにはならなかった。そのため、88ドルにある下降トライアングルのダウントレンドラインへ向かって上昇すると考える。
これはアグレッシブなポジションだ。トレンドはいまだに下向きで下降トライアングル内に留まっているからだ。トレーダーは通常のポジションの50%で取引しよう。
EOS/USD
買いレベルは7.5ドルで、それは昨日だった。ターゲット目標値は11ドルだ。移動平均線は強気のクロスオーバーの瀬戸際にある。新しいトレンド開始の合図だ。
トレーダーは9.5で一部利確しても良い。リスクを下げ、残りのポジションのストッ7.28ドルレベルのブレークアウトを再び試す動きがあると予想する。そこでホールドすべきだ。しかし、イオス/アメリカドル(EOS/USD)通貨ペアがサポートを下抜ければ、弱気になるえるため、早めに決済しよう。