ビットコイン(BTC)の現物型上場投資信託(ETF)が過去4日間で、先月の4週間全体を上回る純流入を記録した。

ビットコイン追跡プラットフォームApolloのデータによると、10の現物型ビットコインETFは、わずか4日間で4万3300BTC(現在の価格で約23億ドル)の流入をもたらした。対照的に、ビットコインETFが1月にスタートした時から4万2000BTCの流入を集めるのには20日間を要した。

この流れは、グレースケールを除く4つの現物型ビットコインETFが「ビリオネアクラブ」に名を連ねる中で起こっている(運用資産額が10億ドルを越えた)。仮想通貨運用会社ビットワイズのビットコインETF(BITB)が2月14日にその10億ドルのマイルストーンを達成した最新のファンドだ。

ETFストアのネイト・ゲラシ社長は、ビットワイズのパフォーマンスを「最も印象的だった」と評し、トッププロバイダーの中で唯一の仮想通貨ネイティブの投資ファンドだと付け加えた。ビットワイズは、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインファンド、フィデリティのワイズ・オリジン、キャシー・ウッドのアーク21シェアーズファンドに次いで10億ドルの地位を獲得した。

ビットコインETFへの資金流入はここ数日で急増. Source: Apollo

一方、インベスコ、ヴァンエック、ヴァルキリー、フランクリン・テンプルトンなどの残りのETFは、まだ資産運用額で5億ドルを突破できていない。ウィズダムツリーのビットコイントラストは、現在最下位に位置し、アポロのデータによると、わずか2300万ドルの資産運用額となっている。

特に2月13日にブラックロックのビットコインETF(IBIT)が、運用資産額で初めて50億ドルを超え、現在10万5280BTCを保有している。市場参加者の多くは、現物型ビットコインETFの流入増加をビットコインの上昇の推進力と見ており、2月12日にはBTC価格が5万ドルを突破した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン