21日のビットコインは、昼まで1万1000ドルに挑戦する展開が続いていたが、昼過ぎの1時間ほどで500ドル近く急落。執筆時点(17時20分)では1万183ドル付近で推移している。一方、安全資産の金(ゴールド)に対しては著名投資家から強気発言が相次いでいる。

(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」)

「金は5000ドルに」

金の投資家として有名なピーター・シフ氏は、米経済番組CNBCに出演し、2、3年後に金の価格が5000ドルに到達すると予想した。現在、金先物価格は1500ドルであることから、233%以上の上昇を期待していることになる。

シフ氏は、その理由として「金融危機、米ドル危機」をあげた。

「現在は欧州に焦点が当たっているが、今後は米国にスポットライトが当たるだろう。なぜなら米国の債務問題の方が深刻だからだ。米ドルの力量が試されることになり、その時の唯一の安全資産は金になるだろう

シフ氏は、アンチビットコインとしても知られている。安全資産としてビットコインを買ってはいけないと主張し、CNBCに対して「金(ゴールド)は非常に大きな市場であるにもかかわらず、CNBCはBTCに多くの時間を割いている」と批判していた

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また既報の通り、ビットコインを「サイコ通貨」と呼んだ投資家のマーク・モビアス氏も、20日、「素直に言って、どんなレベルでも(金を)購入するべきだ」と発言していた。

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最近は、デジタルゴールドと期待されているビットコインに対して、安全資産として期待するのは時期尚早論全くのデタラメ論などが出ている。