■ 主要ポイント:
ビットコインは直近の史上最高値を再び試すことができず、今後の価格上昇に疑問符がついている
さらなる反発があれば状況は好転すると分析されており、一方でアルトコインが注目を集めている
XRPの時価総額がマクドナルドを上回った
週明け月曜のウォール街オープン時点で、ビットコイン(BTC)は12万ドル未満の価格帯にとどまり、強気相場に対する警戒感が高まっている。
ビットコイン強気相場の行方に懸念広がる
コインテレグラフ・マーケッツ・プロとTradingViewのデータによれば、BTCはレンジ相場にとどまりつつも、アルトコインが急騰している。
この日の好調銘柄にはソラナ(SOL)とドージコイン(DOGE)があり、いずれも24時間で10%近い上昇を記録した。
仮想通貨市場におけるビットコインのドミナンス(支配率)が低下するなか、市場関係者は“本格的なアルトシーズン”の到来に期待を寄せている。
トレーディング分析プラットフォームMaterial Indicatorsの共同創業者キース・アラン氏も、BTCからアルトコインへの資金シフトを強調した。
「このチャートは、BTCとステーブルコインからアルトコインへの資金移動を示している」と同氏はXに投稿。
「このままTOTAL3ES(ETHとステーブルを除いた上位100アルトの時価総額)が上昇を続け、前回高値を超えれば、アルトコインだけで時価総額1兆ドルに達する可能性がある」
マテリアル・インディケーターズは、BTC価格の反発余地も排除していない。BTC/USDが過去の史上最高値である11万ドル付近のトレンドラインまで下落すれば、反発のきっかけになる可能性もあるという。
「現在のレンジでのもみ合いも悪くはないが、もしトレンドラインまで下げて反発する展開になれば、次の上昇フェーズの土台として理想的だ」と分析している。
「もしその動きが実現すれば、次の上昇局面に向けた基礎的なサポートが確認されることになる。それはまた、アルトコインからビットコインへの資金回帰を引き起こし、アルトラリーの天井を示す可能性もある」
一方で、トレーダーのローマン氏はより悲観的な見方を示している。
週足チャートを分析したローマン氏は、RSI(相対力指数)とMACD(移動平均収束拡散)の両指標に「弱気のダイバージェンス」が現れており、出来高も史上最高値水準にしては少ないことから「消耗感」が見られると指摘する。
「BTCのドミナンスは急落し、アルトが上昇している。このことは流動性がローテーションしており、強気相場が終盤に差し掛かっていることを示している。アルトを買うなら今のうちだ。BTCの強気相場はおそらく終わりに近い」とXに投稿した。
XRP、マクドナルドの時価総額を突破
トラディショナル・ファイナンス(TradFi)市場が再開されるなかでも、アルトシーズンは主役の座を維持している。
注目のひとつは、XRPがマクドナルドの時価総額を上回ったという報道である。これは前週からの上昇を背景に実現した。
🚨 BREAKING: $XRP surpasses McDonald's in market cap, becoming more valuable than the global fast-food giant. pic.twitter.com/Uj2e7HdveB
— Cointelegraph (@Cointelegraph) July 21, 2025
「いよいよアルトコインシーズンが本格化か?」と、QCPキャピタルはテレグラム配信で問いかけている。
「主要なインデックスでアルトシーズン指数が50を超えた。これは昨年12月以来の高水準であり、統計的にはアルト相場の到来を示唆している」
QCPは、ビットコインのドミナンス低下とイーサリアム(ETH)のシェア拡大を転換点として注目している。
「BTCドミナンスは過去1週間で64%から60%に低下し、一方でETHのシェアは9.7%から11.6%に上昇している。もしこの傾向が続けば、アルトシーズンの次の段階にすでに入っているかもしれない」と分析している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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