仮想通貨アナリストは、ビットコインの価格を押し上げる可能性のある主要なイベントが今後数週間で待ち受けていると指摘する。
市場がこれらのイベントにどのように反応するかによって、その影響が変わる可能性がある。過去7か月間、ビットコインは7万4000ドルから5万2000ドルの間で下落トレンドで取引されており、投資家はビットコインが上昇に転じるのか、それとも価格がさらに崩れるのかについて不安を募らせている。
市場は「様子見」モードに
コインスタッシュ共同創設者のメナ・テオドロウ氏は、ビットコインの次の大きな動きは、米国の選挙シーズン中の政治的変化および規制の変化、さらに今後のマクロ経済データに対する市場の反応にかかっているとコインテレグラフに語った。「上昇か下落かは、次の大きなニュースや市場の変化に依存する可能性が高い。現在、市場は少し『様子見』モードにあるようだ」と指摘する。
金利と雇用データ
eToroの市場アナリスト、ジョシュ・ギルバート氏は、9月18日のFOMC会合をビットコインの価格動向における次の「大きなカタリスト」として注目している。
市場参加者の間では、FRB議長のジェローム・パウエル氏が金利を引き下げるというコンセンサスがあり、ギルバートはこれがビットコイン(BTC)のようなリスク資産にとって大きなプラスになると語った。
「重要なのは金利の引き下げが来ることだが、焦点はその引き下げの規模にある。今週の米国雇用データはこの予想を左右する重要な要素となり、仮想通貨に動きが出る可能性がある」とギルバートは主張する。
Bitcoin has traded in a range of between ,000 and ,000 for the last seven months. Source: TradingView
コインスタッシュCEOのティナ・ワン氏は、投資家は9月6日に発表される予定の米国の雇用統計に注目すべきだとコインテレグラフに語った。
「失業率は両刃の剣として知られている。予想より高い失業率は景気後退の可能性を示唆し、良いニュースではない」とワンはのべた。「一方で、実際には市場にとってプラスになる可能性もある。なぜなら、それがFRBに金利を引き下げる理由を与えるかもしれないからだ」とワンは付け加えた。
6万5000ドルを突破する必要
IGマーケッツのアナリストであるトニー・シカモア氏は、ビットコインが直近の6万5000ドルの高値を「持続的に突破」する必要があると指摘している。ビットコインがこのレベルを突破できれば、BTCが7万ドルから7万4000ドルの間の「抵抗のクラスター」に直面すると予想している。
ビットコインは現在5万9140ドルで取引されており、年初来で40%の上昇を見せている。ただ記事執筆時点で、BTCは3月14日に記録した史上最高値の7万3800ドルから20%下落している。
ギルバート氏によれば、中期的には投資家は9月のさらなるボラティリティに備えるべきだという。歴史的に見て、9月はビットコインの値動きにおいて最悪の月であり、2013年以降の11年間で平均月間リターンは-4.3%となっている。
September has been the worst month for Bitcoin returns. Source: Coinglass
「世界的な成長は依然として堅調であり、米国のGDPは先週上方修正され、米国の第2四半期の利益成長は二桁に達し、金利引き下げも市場にさらなる活力を与えるシグナルだ。確かに大きなリスクイベントが控えているが、ポジティブに捉える理由もある」とギルバートは付け加えた。
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