著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

14日のビットコイン(BTC)対円相場は166,467円(4.28%)高の4,055,360円と2日続伸し、週明けの急落から一変して週次でプラス圏に浮上した。一方、グレイスケールのXRP投信廃止のアナウンスを受けて、XRP相場は他の主要銘柄が上昇する中で逆行安となった。

東京市場時間のこの日のBTC相場は、380万円〜390万円台で揉み合いに終始。序盤の相場はやや押したが、これまで相場のレジスタンスとなっていた1時間足の200移動平均線がサポートに転じ、後半にかけてこの日のプラス圏に浮上した(第2図)。欧州市場時間に入ると節目400万円で揉み合う展開となるも、その後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派発言を受けて同水準を回復。NY市場時間序盤にはドルが下げ足を速める中、一時410万円台に乗せる場面もあったが、対ドルで節目4万ドル(≒415万円)にタッチすると達成感から売りが入り上げ幅を縮小。しかし、今朝方にバイデン次期米大統領陣営が、1,400ドルの現金給付を含む1.9兆ドル規模の追加財政刺激策を発表すると、相場は下げ止まった。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。