著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
17日のビットコイン(BTC)対円相場は403.693円(7.97%)安の4,662,730円と二日続落。対ドルでは、心理的節目の40,000ドル近辺まで下げ足を早めた。
週前半には、一部ロシア兵のウクライナ国境付近からの撤退の報道や、ツイッターのETH投げ銭機能追加、さらには米連邦公開市場委員会(FOMC)1月会合の議事要旨でネガティブなサプライズがなかったことで、500万円台を維持したBTC相場だったが、昨日は一転してロシア軍の国境沿い増兵が明らかになり、東京時間にはウクライナ軍が同国東部で砲撃したとのロシアメディアの報道が相場の重石となり、BTCは500万円割れを試す展開となった。
欧州時間に入ると、欧州株の株の下落を受けて相場は一層に上値を重くし500万円を割り込み、対ドルで節目43,000ドル水準となる496万円割れをうかがった。米時間には、米主要3指数が安寄りするのを眺め、相場は480万円台前半まで下落、ブリンケン米国務長官が、ロシアはウクライナへの攻撃を「数日以内」に始める準備をしているとの発言が米株の下落に更に拍車を掛け、BTCは節目40,000ドル水準となる460万円近辺まで下値を広げた。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成