
21日〜27日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比142万1435円(11.77%)高の1349万8760円と3週続伸した。
急速なドル売りや米中貿易摩擦緩和への期待から、BTCは週明けから確りとした推移となり、1200万円周辺から1350万円まで上昇した。24日には、中国外務省報道官が米国と関税を巡る協議をしていないと表明したことで、一時は1300万円割れを試したが、米クリーブランド連銀ハマック総裁が6月までに金融政策を調整する可能性に言及したことで持ち直した。
25日には、中国が対米関税の125%のうち一部の製品への関税を免除すると発表した他、米消費者信頼感指数が上振れたことで相場は1380万円にワンタッチした。
一方、これによりドル建てBTC相場が9万6000ドルにタッチしたことで、その後は失速。週末は材料不足でジリ安となり、1350万円周辺まで水準を落とし、先週の取引を終えた。
第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。