著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

19日〜25日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比596,406円(10.68%)高の9,258,500円と上昇した。

先週のBTC円は、ゴールドマンサックス(GS)が米国の景気後退入りの確率を25%から20%に引き下げたことや、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ着手の可能性が示唆されたことで、相場の下値は堅かったが、23日のジャクソンホール経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演を控え、800万円台後半で方向感に欠ける展開が22日まで続いた。

一方、パウエルFRB議長はジャクソンホールでの講演で、「金融政策を調整する時が来た」と9月の利下げ着手に向けた明確なシグナルを発したことで、BTC円は900万円台の回復に成功した。その後、相場は65,000ドル水準(≒935.2万円)で失速すると、週末は概ね925万円周辺での揉み合いに終始した。

第1図:BTC対円チャート 出所:bitbank.ccより作成

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