著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
6日のビットコイン(BTC)対円は反発して取引を終えた。この日のBTCは964.2万円から小甘い推移で始まったが、前日にブラックロックの現物ビットコインETF(IBIT)に7.88億ドルと過去最高額の資金流入があったことが明らかとなったことや、大型アップグレードを控えるイーサ(ETH)が急伸し、相場は上値を追う展開に転じ、欧州時間の序盤には1000万円を奪回した。その後のBTCは失速し980万円近辺まで押すも、ADP雇用レポートの月間雇用者数とJOLTs求人件数が下振れたことや、パウエルFRB議長が議会証言初日で早期利下げ観測を牽制しなかったことで、相場は底堅く推移。ただ、BTCは米市場引けにかけて再び1000万円に乗せるも、引け後からは上値を重くし、988万円で引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成