著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

1月31日のビットコイン(BTC)対円は終値で630万円の維持に失敗し、2日続落した。BTCは634.4万円で取引を開始すると、東京時間は揉み合いに終始。欧州時間に入ると米連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒して上値を重くし、一時は630万円下抜けを試す展開となるも、ADP雇用レポートで1月の米国の就業者数の増加が市場予想を大幅に下回ると、BTCは反発し640万円にタッチした。一方、本日未明に終了したFOMCでは、インフレが2%に向かって継続的に低下しているという確信が持てるまで利下げは適切ではないとの文言が声明に付け足された他、パウエル議長も3月の利下げ開始は「基本シナリオではない」と発言したことで、BTCは反落。相場は、結局、630万円の維持にも失敗し、ドル建てでは43,000ドル(≒631.2万円)を綺麗に下抜けた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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