著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11月1日のビットコイン(BTC)対円は530万円台を回復し、年初来高値の526.6万円を更新した。この日の相場は524.3万円で取引を始めると、東京時間はジリ安となり、欧州時間序盤には522万円近辺で揉み合いとなった。その後、10月のADP雇用統計の下振れを受け、相場は一時530万円に乗せるも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え伸び悩むと、9月のJOLTs求人件数の上振れを受けて517万円まで急落した。一方、この日発表された米製造業の指標が軒並み下振れたことで、相場は下げ幅を縮小。FOMCでは2会合連続で金利据え置きが決定された他、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の姿勢軟化が窺えたことがハト派的と捉えられ、BTCは537.3万円まで急伸した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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