著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

19日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に押し2日続落。英国と欧州連合(EU)の消費者物価指数の上振れによるユーロ圏国債利回り上昇を受け、昨日は欧州時間序盤から米国債利回りも連れ高となりBTC相場の上値を抑えたが、外国為替市場でドル円相場が続伸したことでBTCの対円相場は287万円を挟み込み底堅く推移した。一方、昨日発表された米国の住宅着工件数は予想を下回る結果となったが、市場の米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げを敢行するとの予想は揺るがず、米国債利回りが続伸し、指標10年債利回りは4.1%台に突入しBTC相場の上値を圧迫した。また、本日未明に発表された米経済報告(ベージュブック)では、一部の地域での景気減速や物価上昇ペースの落ち着きが示されたことに加え、今朝方にセントルイス連銀のブラード総裁が来年のインフレ動向についてやや楽観的な発言をしたが、市場の反応は今一つだった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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