世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスは、ここ数週間で多くの規制問題に直面している。こうした規制の影響を受けて、決済サービスのクリア・ジャンクションが12日、バイナンスへの対応を停止したことが分かった。

英フィナンシャル・タイムズのニュースエディターであるアダム・サムソン氏は12日のツイートで、「クリア・ジャンクションは、バイナンスに関する支払いを取り扱わないようだ」と明らかにした。

「この決定は、英金融行動監視機構(FCA)がこのほど、バイナンスが英国での事業活動を停止するように命令したことを受けたものだ」

サムソン氏がツイートしたクリア・ジャンクションの声明には次のように書かれている。

「我々はGBPとEURの両方の支払いを停止することを決定し、今後はバイナンスへの入出金を取り扱うことはない。クリア・ジャンクションは、バイナンスへの支払いの取り扱いに関してFCAの規制とガイダンスを完全に遵守して行動している」

英国の金融規制当局であるFCAは6月にバイナンス・マーケット・リミテッド(BML)に事業活動を停止するように命令した。これに対しバイナンスは、BMLは一般にユーザーが利用するバイナンスとは独立した法人であることを強調。FCAの命令はバイナンスのサービスに直接影響を与えるものではないと主張している。

FCAの発表を受けて、これまでにもバークレイズやサンタンデールなどの大手銀行がバイナンス向けのカード支払いを停止することを発表している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン