バイナンスは、2月8日から米ドル(USD)建ての銀行送金を一時的に停止すると発表した。他の取引方法には影響がないと、同取引所は2月6日のツイートで述べている

このニュースには何の説明もなかったが、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスは、同じツイートで次のように付け加えた。

「我々はできるだけ早くサービスを再開するために努力している。[...] 仮想通貨を売買する他のすべての方法は、影響を受けていない」

バイナンスのチャンポン・ジャオCEO(通称CZ)は、別のツイートで次のように述べている

「米ドル建て銀行送金は、当社の月間アクティブユーザーのわずか0.01%しか利用していないことに留意して欲しい。しかしながら、それでもユーザーエクスペリエンスが悪くなっていると認識している」

バイナンスUSが「我々の顧客は影響を受けない」とツイートしているように、この米ドル送金停止は米国外のバイナンスユーザーにのみ適用されるようだ。

バイナンスは最近、米国での銀行取引に課題を抱えている。そのSWIFT送金パートナーであるシグニチャ・バンクは1月21日、2月1日から10万ドル以上の米ドル銀行口座を持つユーザーによる取引のみを処理すると発表した

バイナンスは当時、新たなSWIFTパートナーを探しており、クレジットカードやデビットカードを使った米ドルでの取引も、他の通貨を使ったすべてのSWIFT取引と同様に受け入れると述べていた。 

また2月1日にバイナンスは、米ドルのSWIFT送金を大小問わず停止する144カ国のリストを公表した。